2007年1月29日

Skypeの企業向け管理機能が強化?

skype_logo.png 先日公開されたSkypeの最新版には、実はさまざまな企業向けの管理機能が実装されていたようです。

 Skypeは簡単なインストールや無料通話など、利用者にとっての利便性が評判になる一方、企業管理者からはP2P技術を使っている印象の点も含めて管理不能アプリとして利用自体を制限されることも多かったですから、この管理機能が意味するところは大きい気がします。


 なんでも、グローバルにはSkypeのビジネスユーザーが占める割合は3割を超えているそうです。
 日本ではメッセンジャー系のソフトを禁止している企業が多いですから、もう少し低そうな気がしますが、海外では国際通話無料という点からも業務に重宝している企業が多そうです。

 ただ、ちらっとSkypeのビジネスコントロールパネルを見た限り、クレジットの共有等の設定はあるのですが、チャット等の禁止設定がどこで設定できるのか、いまいちわかりませんでした。
 誰か知っていたらぜひ教えてください。

※コメント欄でyoshiさんから指摘いただきました。msiを個別に作りこんで配布できるということのようです。
 すでに社内で利用されているSkypeを後付でコントロールできるようになるわけではなく、社内で禁止している場合に、条件付での利用を許可するようなイメージですね。
 yoshiさん、ありがとうございました。

skypebiz.png


スカイプ、「Skype 3.0」の企業向け機能をアピールへ - CNET Japan

「Skypeはニュースリリースの中で、同社最新版の「Skype 3.0」に搭載されているコントロール機能をアピールすることを計画している。組織や企業がこうした機能を使用すると、企業環境の中で同ソフトウェアの使用をコントロールすることが可能になる。Skype 3.0がリリースされたのは2006年12月13日だが、同社はこれまで企業向けの機能をあまり強調してこなかった。」

2007年1月22日

ZohoがOmnidriveと提携

zoho_logo.gif TechCrunchによると、Zoho Writerなどのオンラインオフィスサービスを提供しているZohoがオーストラリアのオンラインストレージ企業Omnidriveと提携したそうです。

 Omnidriveは、先日のWeb2.0カンファレンスのLaunchPadにも参加して話題になった、注目のオンラインストレージ企業。
 (TechCrunchのMichael Arringtonも出資して取締役に就任したとのこと)

 今回の提携により、「Zoho上のOfficeドキュメントをすべてOmnidriveサービス内にオンラインで集中保管することができるようになる。またOmnidriveに保管したOffice文書ファイルをクリックすると、その文書が自動的にZohoサービスで開かれる」という相互の連携が実現されているようです。
 一社でそれぞれの機能を開発すると時間がかかってしまうところを、お互いにAPIを活用することで足りない部分を補っているというのがWeb2.0的というところでしょうか。

 GoogleのGdriveはまだ噂のレベルを出ていませんが、今後間違いなくGoogle Docs&Spreadsheetなんかも、そういったストレージ機能と連携していくことになるでしょうから、大企業のサービスにどれだけ小規模ベンチャーの連携が対抗できるのか注目です。

od2.jpg

  
TechCrunch Japanese:ZohoとOmnidrive、Office文書のストレージで提携

「オンライン・オフィス・アプリケーションの Zohoとオンライン・ストレージのOmnidrive (下記情報開示を参照)は、今日(米国時間1/19)、両社の機能を拡充する提携を発表する。この統合によって最近アップデートされたZohoのAPIが一層強化される。」

2007年1月 9日

MyBlogLogがYahooに買収される

mybloglog_logo.png 以前にもYahooによる買収の噂が流れていたMyBLogLogですが、正式に買収が決定したようです。
(今回は、MyBlogLogの公式ブログにもYahooのブログにも記事が出ているので間違いないでしょう)
 正式サービス開始から4ヶ月弱と言うことで(ベータ運営は去年からですが)、実にスピードの早い買収劇となりました。

 買収金額は10億円~15億円といったところなので、金額的にそれほど大きなインパクトのある買収ではありませんが、FlickrといいDel.icio.usといい、YahooのWeb2.0買収熱は健在のようです。
 
 MyBlogLogについては以前にも紹介しましたが、個人的に去年一番印象に残ったウェブサービスでした。
 とはいえ、まだまだ手作り感が満載だったのも事実ですので、Yahooがバックについたことで、サービスがどれだけ進化していくのか注目です。


MyBlogLog Acquired by Yahoo - Grist To The Distributed Network Mill

「After only 3-4 months of general release, distributed social network MyBlogLog has been bought by Yahoo for an estimated $10-12M. This adds to Yahoo's collection of trendy Web 2.0 apps - they can pop the MyBlogLog folks in with Flickr and del.icio.us. When MyBlogLog initially came out in October 2006, I described it as "a kind of instant social networking system for bloggers". What surprised me was how fast this thing took off. But then after using it on my own blog for the last 2.5 months, I can see the attraction for both users and Yahoo.」

2006年12月25日

フォルダ共有のAllPeersにチャット機能が追加

allpeers_logo.png TechCrunchによると、P2Pファイル共有プラグインのAllPeersにチャット機能が追加されたそうです。

 AllPeersについては、Firefox限定ということもありますし、PandoZaprFolderShareのような類似ソフトに比べると、事前のうわさや下馬評のわりには思ったよりたいしたことがなかったというのが正直な印象ですが、着実に機能追加を行っていたんですね。

 チャットソフトといえばWindows Live Messengerやスカイプ等がありますが、これらにもファイル転送機能や共有機能があります。
 AllPeersは、ファイル転送機能から始まりチャットを追加してきたということで、Firefoxの組み込みインスタントメッセンジャーのような感じで進化していくつもりなのかもしれません。


TechCrunch Japanese AllPeers、チャットを加えて返り咲き

「今日(米国時間12/22)、 AllPeersの新バージョンが発表された。ファイル構成の方法を含め、マイナーな改良がいくつも見られるが、なんといっても重要なアップデートはポップアップのチャット機能だ。これは単独のプラグインとして発表されても非常に人気が出るはずのプログラムで、 AllPeersにこれを加えるというアイディアは当然誰でも考えつかなくてはいけなかった。」

日本語版Zimbraのfeedpath Zebraのベータが開始

 先日、Zimbraの日本語版はfeedpath Zebraという製品名で日本展開がされることになったというニュースがありましたが、その日本語版Zimbraのベータ版先行提供が始まったそうです。
(とはいえ、一部企業へのクローズドベータのようなので我々は試すことができないようです。)


フィードパス、ウェブベースの情報交換共有ツール「Zebra」を先行提供 - CNET Venture View

「フィードパスは12月25日、ウェブベースの情報交換・共有ツール「feedpath Zebra」(ベータ版)を、ガーラをはじめとする一般企業数社や複数のサービスプロバイダへの先行提供を始めたと発表した。」

2006年12月22日

世界のウェブサービス競争に取り残されているのは日本だけかも

 ワークスタイル・メモで、Web2.0系のツールやサービスをレビューし始めて、はや一年が経ちますが、最近気になっていることがあります。
 それは米国以外のベンチャー企業のサービスに遭遇する機会が増えていること。

 例えば、1000テラバイトの大容量の無料オンラインストレージとして紹介して、私のブログではてなブックマーク数最多記録を更新したRapidShareはドイツの会社。
 その前に、50GB無料のオンラインストレージと紹介したMEGAUPLOADは多分、香港の会社が提供しているサービスです。
 どちらのサービスもAlexaのランキングでなんと24位と81位という、アクセス数では世界のトップ100サイトに入ってきています。

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2006年12月21日

オンラインオフィスサービスのThinkFree、Googleの買収提案を拒否

thinkfree_logo.png 先日、MSオフィスそっくりのオンラインオフィスサービスとして紹介したThinkFreeですが、Googleと提携交渉しているという噂は本当だった模様。
 しかも、その買収提案をあっさり断ったようです。

 ThinkFreeの場合は、ここ1、2年で出てきた他の広告依存のウェブサービスと異なり、2000年からこの分野に取り組んでいて、有料のクライアントソフトを提供したり企業向けのサービスをやっていたりとビジネスモデルが確立しているようですから、Web2.0バブルのうちに高値で売り抜けたい企業とはちがって資金的にも余裕があるということでしょうか。


 それにしても、今のGoogleの買収提案を拒否するだけでもなかなか強気だと思いますが、コメントがまた振るっています。

 「当社の管理下からThinkFreeを手放すことに興味はないが,極めて基本的な機能しかないWebベースのワープロ/表計算サービスを立ち上げたばかりのGoogleと協力する用意はある」

 まぁ手放すことに興味がないのが本当なのか、思ったよりも提案金額が低かったから挑発しているのかは分かりませんが、完全に世界のGoogleを子ども扱いですね。
 さすが韓国の企業というところでしょうか。日本の企業だとこの発言はさすがになさそうです。
 

 はたしてThinkFreeの今回の判断が吉と出るのか、Googleの買収提案を断ったFriendsterのように後で売っておけば良かったと後悔することになるのか。
 この1,2年で答えが出ることになりそうです。


韓国Haansoft,米Googleからのオフィス・スイート「ThinkFree」買収提案を拒否:ITpro

「オフィス・ソフト「ThinkFree Office」の開発元である韓国のHaansoftは2006年12月第3週,オンライン・サービス大手の米Googleから提案された ThinkFree Officeの一括買収計画を拒絶したという。Haansoftの関係者は,「米YouTubeの買収を指揮したGoogleの担当チームと,12月に2 回接触した」と述べた。」

2006年12月19日

Google OS登場への三つのシナリオ

google_logo.gif CNETにRead Write WebのGoogle OSの記事の翻訳が掲載されていました。

 この記事は本家では一ヶ月前に「Google OS:What To Expect」というタイトルで掲載されていたものなのですが、いわゆるGoogle OSと噂されているGoogleによるWindowsとの全面戦争のシナリオについて、下記の3つの可能性をあげています。

■ウェブベースのデスクトップ(つまりオペレーティングシステム)
■フル機能のLinuxディストリビューション
■簡易版LinuxディストリビューションかBIOS、あるいはそれら両方

 どれもありそうなシナリオで、気になるところです。

 さらに刺激的なのは「われわれはGoogleOSは6カ月以内に出現しうると考えている」と明記されている点。
 11月末から6ヶ月以内ということであれば、遅くとも2007年5月というところでしょうか。


 Windows Vistaの登場により、いよいよMicrosoftがGoogleと正面衝突するというのが、確かに以前から言われていたことですから、完成度やインパクトはともかく、Googleも何らかの手を打ってくると言うのは確かに納得できるところがあります。

 それを考えたら、最近のGoogle Apps for Your DomainとOffice Liveの争いなんかは、前哨戦というよりも小競り合いのレベルぐらいの話になってしまうわけで。
 業界の周辺にいる人間としても、今後の動向が気になるところです。


うわさの尽きないGoogleOS:結局のところ何が出てくる? - CNET Japan

「GoogleOSなどというものは存在しない。にもかかわらず、これはウェブ関連で最も話題にされているもののひとつだ。これについての議論は尽きず、スクリーンショットさえ存在する。まるで、誰もがGoogleにOSを発表して直接Microsoftと戦ってほしいと思っているかのようだ。しかし、Googleはそのような見方を否定しているのみならず、そういう憶測を冗談のタネにさえしている。それでも、ここではGoogleの製品戦略がどこに向かっているかを分析することにした。そして、GoogleOSの可能性を検討する。」

2006年12月15日

企業向け独自ドメインアプリでもGoogleとMicrosoftの競争が激化の気配

google_logo.gif CNETによると、Googleが提供する独自ドメイン向けアプリの「Google Apps for Your Domain」で、ドメイン取得サービスが始まるようです。
 
 これまで「Google Apps for Your Domain」では、すでに持っているドメインを登録して利用する形が前提でしたが、それがシームレスに実施できるようになるようです。

 明らかにドメインをタダで取得できるMicrosoftの独自ドメインアプリセットであるOffice Liveを意識したサービス追加と思われます。
 ただ、「Google Apps for Your Domain」ではドメインは無料ではなく年間10ドルの料金が発生するようです。

 てっきりGoogleもドメイン取得を無料にするのかと思っていたので、ちょっと意外でしたが、まだ様子見ムードというところでしょうか。


グーグル、「Google Apps for Your Domain」でドメイン名登録を提供へ - CNET Japan

「 Googleが、各種ウェブベースアプリケーションを提供するパッケージサービス「Google Apps for Your Domain」にドメイン名登録サービスを新たに追加し、同サービスをさらに強化する。」
 

2006年12月14日

オープンチャット(パブリックチャット)を実装したSkype3.0が公開

skype_logo.png 先日紹介したパブリックチャット機能を追加したSkype 3.0の正式版が公開されたようです。

 Skype日本語ブログでは、清水さんはパブリックチャットではなく「オープンチャット」と紹介されていますね。
 日本語ではパブリックと言うのがイメージしづらいからでしょうか。

 ちなみに、今回の3.0ではパブリックチャット以外にもエクストラというプラグイン機能とか、壁紙のデザインを変更できる機能などが追加されています。

CNETにSkypeの岩田さんの記者発表の詳細記事が掲載されました
 こちらでもオープンチャットと説明されているようです。ウェブサイトにはパブリックチャットと書いてあるんですが、違う機能ということはないですよね・・・?
 

【エキストラの画面】
skypeextra.jpg
 
ITmedia Biz.ID:「Skype 3.0 for Windows」正式リリース

「Skypeは12月13日、インターネット電話ソフト「Skype 3.0 for Windows」を正式リリースした。
 この新版では、新機能として複数人数でのチャットが可能な「Public Chats」、ほかのユーザーとゲームができる「Extras」が追加されている。」

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