Lotus Connectionsが日本でもお披露目

ibm_logo.png 先日、「Lotus ConnectionsとLotus QuickrでIBMもエンタープライズ2.0に」という記事を書きましたが、3月2日の「Lotus Sprint Forum 2007」で日本でもLotus Connectionsがお披露目されたようで、@ITの記事に詳細が紹介されています。 

 Lotus Connectionsの主な機能は、下記の5つの模様

■プロフィール
 「各社員の写真や経歴、アクセス先が表示される名刺代わりのページ」とのことなので、まぁmixiのプロフィールページの企業版というところでしょうか。細かい経歴なんかでも検索できるのが特徴の模様。

■コミュニティー
 こちらもmixiのコミュニティをイメージすれば分かりやすそうですね。
 当然、企業向けなので社内掲示板という方が近いかもしれません。

■ブログ
 まぁ、文字通り社内ブログということでしょう。
 使い勝手が気になるところです。

■ドッグ・イア
 名前からはぴんと来ませんが、要はソーシャルブックマークサービスのようです。
 個人的には、企業向けにはこの機能が最もとっかかりやすいのではと思ったりします。

■アクティビティー
 「特定の目的を共有する人々の間でドキュメントやファイルを束ねて、成果を共有するためのツール」とのことなので、共有フォルダのようなイメージでしょうか。
 Omnidriveのようなフォルダベースなのかもしれません。
 

 まぁ、ウェブベースのサービスとしては目新しいものではなさそうですが、エンタープライズならではの使い勝手がどうなっているのかが気になるところ。

 「ITの世界では今、ビジネスの領域よりコンシューマの領域のほうがイノベーションの速度ははるかに速い」という発言を、ビジネス領域側の中心企業であるIBMが明言しているあたりも、なかなか興味深いです。

 
SNSやブログ、ソーシャルブックマークを取り込むロータス - @IT

「すでにIBMではインスタントメッセンジャーとして「Sametime」を販売しているが、Lotus Connectionsで加わるのは「プロフィール」「コミュニティー」「ブログ」「ドッグ・イア」「アクティビティー」の5つのツール。」

2007年2月28日

ThinkFreeの登録者数が25万人を突破

 Read/Write Webによると、オンラインオフィスサービスのThinkFreeの登録者数が25万人を突破したそうです。
 
 ThinkFreeといえば、Googleの買収提案を断ったので話題になった会社ですが、その後も利用者数を着実に伸ばしているようです。
 記事に掲載されていた基本的なデータは下記のとおり。

・22万8千ユニークページビュー(月間?)
・現在65万4千ファイルで189GBのデータを保持
・半数近い10万人弱の訪問者が10分以上利用
・2000個のファイルが共有(毎月?)
・6万~8万のファイルが作成(毎月?)

 22万8千ユニークページビューという表現が良く分からないのですが、25万登録で10万人が10分以上というのは比較的定着率も高い印象です。

 おまけにすでに200カ国に利用者がいるというからなかなか凄いです。
 もしThinkFreeがGoogleに買収されていたらこれもGoogle Apps Premier Editionに入っていたのかと思うと不思議な感じもしますが。

 はたして、今後ThinkFreeが、Omnidriveと提携したZoho Writerのように提携の道を模索するのか、結局Yahooあたりに買収されるのかというのも気になるところです。


ThinkFree Reaches 250,000 Registered Users

「While this week's poll is about Google's Web Office bid, we mustn't forget that a few small Web Office vendors have been in this space longer than Google and have built up a loyal and strong user base. One such company is ThinkFree, which I've profiled before on ZDNet. Today ThinkFree announced they'd reached 250,000 registered users. 」


Office Live社がOffice Liveの名称をめぐってMicrosoftを提訴

 CNETによると、Office Liveサービスを提供しているMicrosoft社が、Office Liveという会社に訴えられたそうです。
 
 Microsoftとしては、これからGoogle Apps For Your DomainとかGoogle Apps Premier EditionOffice Liveで全面対決になろうかというときに、横から足をすくわれたような状態ですね。

 まぁ、訴訟自体はどうなるか良く分かりませんが、Microsoftにとって良いニュースではないのは確かなようです。


「Office Live」の名称は商標権の侵害--米Office Live社がMSを提訴 - CNET Japan

「Office Liveという名の企業が米国時間2月23日、Microsoftがオンデマンドの生産性ツールに「Office Live」の名称を使用していることが不当であるとして、Microsoftを相手取った商標権侵害訴訟を起こしたと発表した。」

2007年2月26日

PBWikiと30Boxesが提携

 TechCrunchによると、オンラインカレンダーの30BoxesがPBWikiというWikiの企業と提携したそうです。

 同じWiki企業でも、Jotspotなんかは当初自社でカレンダーサービスを作ろうとしていましたが、PBWikiは30Boxesのカレンダー機能の高さを見込んで提携したということでしょうか。

 PBWikiという会社については今回始めて知ったのですが、本当にアメリカはWiki関連企業が多いですね・
 機会があったらレビューしてみたいと思います。


TechCrunch Japanese 30BoxesがPBWikiと提携

「 PBWikiはこのところ、ちょっと良いニュースが続いているようだね。
先週$2M(200万ドル)のラウンド調達を明らかにした同社が、つい先ほどカレンダーをwikiに入れる30Boxesとの提携をスタートした。Wikiにカレンダー機能を搭載するには煩雑なステップを踏まなくてはならない。」

2007年2月 7日

Zimbra日本語版となるfeedpath Zebraが正式リリース

 Zimbraについては、以前からこのブログでも注目していますが、その日本語版となるfeedpath Zebraが正式にリリースされたようです。

 記事によると何でも本家のZimbraは既に「発表から約1年間で、全世界で600万アカウントを販売し、1300社以上の導入実績がある」とのこと。
 10月に400万突破という記事がありましたから、それから4ヶ月足らずでさらに200万積み増したことになります。

 おまけに600万を1300社で割ると、一社あたり平均で5000人近いユーザーがいるという計算になりますから、大規模導入の実績も十分というところでしょうか。
 
 先日、IBMがLotus ConnectionsやLotus Quikrと類似の製品を出したニュースがありましたが、Zimbraの影響も十分ありそうです。

 もちろん海外で売れているからといって、日本で売れるかどうかは別問題なわけですが。
 Zimbraのテイストもfeedpath Zebraではしっかり忍者キャラとか作って日本向けにしているようですし、ローカライズも万端の模様。
 今後、日本の顧客に受け入れられていくのかどうか注目したいと思います。

zimbra_japan.png


Ajax、マッシュアップなどを盛り込んだ企業向けコラボツール「feedpath Zebra」が正式リリース - CNET Japan

「フィードパスは2月7日、企業向けのウェブメールプラットフォーム製品「feedpath Zebra(フィードパスゼブラ)」の正式リリースを発表した。
 インターネットサービスプロバイダーやシステムインテグレーター、および大規模企業向けのライセンス販売に加え、フィードパスが独自に展開する中堅・中小規模企業向けのSaaS(Software as a service)型サービスを行うことが決まっており、同日より受注が開始されている。」

Google Presentlyで、今度はGoogle版パワーポイントが登場予定?

google_logo.gif Read/Write Webをはじめ、複数のブログで、GoogleがPresentlyというプレゼンテーション作成のウェブサービスをリリースする見込みだと伝えています。

 まぁ、Googleのサービスはいろいろとうわさがつきもので、以前Read/Write WebもGDriveの偽画面イメージに飛びついてしまったことがありましたから、どれぐらい確固として話なのかは分かりませんが。

 Google Presentlyという名前は以前Googleが買収したWritelyからきているコードネームのようですが、、ZDnetのグーグリングGoogleCNETのスタッフブログでも概要が伝えられているので、なんとなく筋はよさそうな印象です。

 まぁ、Google Apps for Your DomainOffice Liveの競争に見られるように、中長期的にはGoogleのサービスがMicrosoft Officeのラインアップを一通りカバーするであることは想像しやすいですから、まぁGoogle Docs&Spreadsheetsの次に、Presently的なサービスが出るのは時間の問題というところではあるのでしょう。

 個人的には、Omnidriveとか先日レビューしたYouOSのようなウェブサービスとストレージの連携というアプローチをGoogleが取ってくるのかも気になるところです。


ZDNet Japan Blog - グーグリングGoogle:「Google Docs」、間もなく「PowerPoint」対応に

「Google Docs」の言語ファイルをじっくり見ていると、近いうちにリリースされるであろう新サービスの概要を推測することができる。今回見つけたのは、おそらくはMicrosoftの「PowerPoint」や「Open Office Impress」といったごく一般的なフォーマットの読み書きが可能な、「Google Presently」と呼ばれるオンラインプレゼンテーション作成サービスだ。」

2007年2月 5日

37Signalsの「Getting Real」、日本語化が開始

37signals_logo.png Web2.0系サービスの旗手として有名な37Signalsが、独自の人気ウェブサービスの作り方をまとめた電子ブックとして有名だった「Getting Real」の多国語展開プロジェクトが開始されたようです。
 もちろん、日本語もその一つの対象になっています

getting_real_trans.png

 37Signalsといえば、Ruby on Railsでも有名で、Basecampを始め、BackpackCampfire等、人気の高いウェブサービスを開発している企業。
 Getting Realは、その37Signalsのノウハウが詰まっているドキュメントですから、これからウェブサービス開発に取り組む人にとっては必読書と言えるのではないでしょうか。

 これまで英語だったので敬遠していたという人には日本語化が終わるのが待ちきれないところですね。
 もちろん、日本語訳が待ちきれないという人は、英語であれば今すぐ無料で読めますので、英語のGetting Realのサイトにどうぞ。


Getting Real by 37signals

「現在、ボランティアによる翻訳作業の最中です。仕事の片手間の作業ですので、更新スピードはご愛嬌を(^^;) とりあえず大枠の翻訳作業から行っているため、細かい文章はおそらく穴も多いかと思います」

2007年2月 2日

LingrにAPIと更新チェックツール Lingr Radarが登場

lingr_logo.png 先日レビューしたウェブチャットサービスのLingrに新たにAPIとLingr Radarという更新チェックツールがリリースされたようです。
 詳細は、開発チームの江島さんのブログに詳しく紹介されています。

CNET Japan Blog - 江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance:お待たせしました、ガツンとLingrの新リリースです

 あきらかにプレスリリースより、ブログのリリース記事のほうが、はてなブックマークのコメントも盛り上がってますし、認知度が高いというのがいかにもブログ時代的ですね。
 (CNETで、自分のサービス宣伝をするのはいかがなものかという指摘もあるようですが。)


 ちなみに、今回個人的に注目したのは更新通知ソフトのLingr Radar。
 LingrやCampfireのようなウェブチャットでは、通常チャットルームを見に行かないと更新されたかどうか分からないという、ブラウザサービスならではの課題がありますが、これがLingr Radarによって解消されるようです。
 Skypeのパブリックチャットと同じようにリアルタイムでのチャットが可能になるイメージですね。

 残念ながらうちの会社の環境ではプロキシのせいか上手く動作しませんでしたが、ウェブチャットの誰でも使えるというメリットと、必要であれば専用ソフトで常時リアルタイムチャットもできるというメリットを組み合わせるのは興味深いアプローチです。


 それにしても、どうも米国では、昨年末あたりからウェブサービスにクライアントソフトをオプションとしてつけるという流れがあるような印象です。

 ビジネスアプリでは、Socialtextのオフライン編集機能とか、
Zimbraオフラインクライアントとかがありますし、先日レビューしたRapidshareOmnidriveのようなストレージサービスも、クライアントソフトのアップローダーが提供されています。
 Googleカレンダーをオフラインで使えるようにするCalgooとかGcal.Winなんてのもありましたね。
 一定のニーズが存在するということでしょうか。

 振り返って日本を考えると、ウェブサービスがオフラインクライアントを提供するというのはあまりない気がします。このあたりは利用者のインストールに対する抵抗感の違いというところなのでしょうか。

 そういう意味では、Lingr Radarが日本の利用者にもどれぐらい受け入れられるのか、気になるところです。
 

インフォテリアUSA、「Lingr」のAPIを公開--サイト更新通知ソフトも - CNET Japan

「インフォテリアの米国法人Infoteria USAは1月26日、ウェブチャットサービス「Lingr(リンガー)」のAPIを公開した。これにより、通常のブラウザを介することなく、外部のサイトや配布形式のソフトなどのプログラムからLingrのチャット機能を直接操作したり、Lingrのデータにアクセスすることが可能になった。」

2007年1月31日

Lotus ConnectionsとLotus QuickrでIBMもエンタープライズ2.0に

ibm_logo.png 先週のニュースになりますが、IBMがLotus ConnectionsとLotus Quickrという二つの製品を発表していました。
 これらの製品が、IBMのエンタープライズ2.0に対する回答のようです。

 どうもリリース等を読んでも機能が多くてどれがポイントかよくわかっていなかったのですが、ZDNetのこちらこちらの記事で吉田さんが詳しい解説をされていました。
 詳細はそちらを読んで頂ければと思いますが、大体下記のような感じのようです。

■Lotus Connections
 これはいわゆるSNS、ブログ、SBMといったWeb2.0ツールを企業向けパッケージになるようです。
 日本でも複数の企業が既に実施しているパターンですね。
 【主な機能】
 ・企業内SNS機能(プロフィールとコミュニティ)
 ・企業内ブログ機能
 ・企業内ソーシャルブックマーク機能

■Lotus Quickr
 こちらはチームによる共同作業を支援するコラボレーションツールのようです。
 直接の対抗商品としてはMicrosoftのSharepointのようですが。機能のイメージとしてはBasecampや、SocialtextJotspotのような企業向けWikiなんかともかぶるイメージで、ZimbraGrooveなんかも近い印象です。
 【主な機能】
 ・チームブログ機能(情報共有用?)
 ・ファイル共有機能
 ・タスク管理機能
 ・Wiki機能

 さらにこれらの機能がLotus NotesやSametime、Microsoft Officeなんかとも連動するようで、IBMの気合が感じられる製品です。
 ちょっと盛り込みすぎの印象もありますが、エンタープライズ向けにはここまで完璧にやった方がシステム担当者に売り込みやすいというのもあるのでしょう。

 まぁIBM製品ということで価格も高いのではというイメージもありますし、当然気軽にレビューはできそうにないのですが、今後の動向が気になる製品です。 

quickr.png


IBM、「Lotus Connections」「Lotus Quickr」を発表--Web 2.0技術をビジネスに応用 - CNET Japan

「IBMは米国時間1月22日、ブログやブックマークといったコンシューマ技術をビジネスに応用する製品を発表した。
 フロリダ州オーランドで毎年開催されるLotusphereコンシューマカンファレンスで同社は、2つの新製品「Lotus Connections」と「Lotus Quickr」を発表し、法人向け製品にソーシャルネットワーキング技術を組み込んでいく戦略の概略を明らかにした。」

Zoho Notebookのプライベート・アルファが開始

zoho_logo.gif 先日Omnidriveと連携という記事を紹介したばかりのZohoですが、今度はZoho Notebookというサービスをリリースしたようです。

 なんでもいわゆるGoogle Notebookstikkitのような、メモ帳サービスではなく、どちらかというとMicrosoftのOnenoteをウェブサービスにしたような機能が盛りだくさんのサービスになっているようです。
 当然Zoho Writer等との連携もばっちりのようで、PIMサービスであるZoho Plannerとも連携するというのが気になるところ。
 デモを見る限り、たしかにメモ帳というよりは、パワーポイント的な使い方もできそうなサービスです。

 ただ、今度はリリースしたとはいえプライベート・アルファのようで、一般の人はまだ試すことができません。
 実際のリリースは3月になるようです。

 その代わりYouTubeに動画がアップされており、これを見る限りは良い感じです。
 

 ちなみに、動画で期待をあおるやり方はScrybeなんかでもありましたが、これから増えていくのかもしれませんね。(そういえばScrybeはその後音沙汰なしになってしまっていますが)
 Zoho Notebookが、3月にリリースしたときに本当に利用者に注目されるのかどうか、マーケティング手法としても興味深いところです。
 

TechCrunch Japanese Zoho Notebookを一足お先にプレビュー

「 Zohoは最新サービスの「Zoho Notebook」をプライベート・アルファとして一部のユーザー対象に今日(米国時間1/30)リリース。フィードバックそれにテスト期間を経て、一般向けに3月に公開する予定だ。Notebookは、Zohoのその他サービス、それに外部のウェブコンテンツをも制作、アグリゲートそれにコラボできるオンライン上の白紙ページをユーザーに提供する。埋め込みアプリも問題なくスムーズに動作する。」

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