« 2006年11月 | メイン | 2007年1月 »

2006年12月28日

アリエル年末wii Sports大会

 昨日は、アリエル・ネットワークでも、wiiをちゃんと研究しようという名目のもと。
 年末 Wii Sports大会が開催されました。

 テニス大会は、意外なことに運動不足が噂されたCTO井上が優勝したようです。


 ということで。
 アリエル・ネットワークでは、そんな会社で(?)働いてみたいというエンジニアの方を募集してます

 フレックスタイムで朝が11時からの上、実力が認められると自宅勤務もありという、ちょっと変わった会社なので、朝が弱い人、子育てなどで勤務時間が不規則になる人も大丈夫ですよー。
 大学生の方で、ツールのプログラミングの現場でインターンやアルバイトをしてみたいという人も歓迎です。

 →詳細はこちら

 ということで、アリエル・ネットワークも明日から正月休みに入ります。

 つたないブログですが、今年一年お世話になりました。
 来年もよろしくお願いします。

2006年12月26日

「今年の一押し」をBizIDに投稿しました。

logo_bizid.gif ITmedia BizIDに、「今年の一押し」というコラムを書きました。

 私が2006年の一年間にもっとも影響を受けた本、買い物、ライフハックについて紹介したものです。
 田口さんや大橋さんなど、他のBizID執筆人の今年の一押しも掲載されてますので、ぜひご覧ください。

ITmedia Biz.ID:今年の一押し──徳力基彦

2006年12月25日

フォルダ共有のAllPeersにチャット機能が追加

allpeers_logo.png TechCrunchによると、P2Pファイル共有プラグインのAllPeersにチャット機能が追加されたそうです。

 AllPeersについては、Firefox限定ということもありますし、PandoZaprFolderShareのような類似ソフトに比べると、事前のうわさや下馬評のわりには思ったよりたいしたことがなかったというのが正直な印象ですが、着実に機能追加を行っていたんですね。

 チャットソフトといえばWindows Live Messengerやスカイプ等がありますが、これらにもファイル転送機能や共有機能があります。
 AllPeersは、ファイル転送機能から始まりチャットを追加してきたということで、Firefoxの組み込みインスタントメッセンジャーのような感じで進化していくつもりなのかもしれません。


TechCrunch Japanese AllPeers、チャットを加えて返り咲き

「今日(米国時間12/22)、 AllPeersの新バージョンが発表された。ファイル構成の方法を含め、マイナーな改良がいくつも見られるが、なんといっても重要なアップデートはポップアップのチャット機能だ。これは単独のプラグインとして発表されても非常に人気が出るはずのプログラムで、 AllPeersにこれを加えるというアイディアは当然誰でも考えつかなくてはいけなかった。」

日本語版Zimbraのfeedpath Zebraのベータが開始

 先日、Zimbraの日本語版はfeedpath Zebraという製品名で日本展開がされることになったというニュースがありましたが、その日本語版Zimbraのベータ版先行提供が始まったそうです。
(とはいえ、一部企業へのクローズドベータのようなので我々は試すことができないようです。)


フィードパス、ウェブベースの情報交換共有ツール「Zebra」を先行提供 - CNET Venture View

「フィードパスは12月25日、ウェブベースの情報交換・共有ツール「feedpath Zebra」(ベータ版)を、ガーラをはじめとする一般企業数社や複数のサービスプロバイダへの先行提供を始めたと発表した。」

2006年12月22日

世界のウェブサービス競争に取り残されているのは日本だけかも

 ワークスタイル・メモで、Web2.0系のツールやサービスをレビューし始めて、はや一年が経ちますが、最近気になっていることがあります。
 それは米国以外のベンチャー企業のサービスに遭遇する機会が増えていること。

 例えば、1000テラバイトの大容量の無料オンラインストレージとして紹介して、私のブログではてなブックマーク数最多記録を更新したRapidShareはドイツの会社。
 その前に、50GB無料のオンラインストレージと紹介したMEGAUPLOADは多分、香港の会社が提供しているサービスです。
 どちらのサービスもAlexaのランキングでなんと24位と81位という、アクセス数では世界のトップ100サイトに入ってきています。


 それ以外にも、日本でもファンの多いオンラインToDoリストサービスのRemember The Milkはオーストラリアの会社ですし、Zoho WriterZoho Sheetをはじめ、Google Docs&Spreadsheetsと真っ向から対立するウェブサービス群をそろえるAdventNetはインドの会社。
 Googleの買収提案を拒否したというオンラインオフィスサービスのThinkFreeは韓国系の会社ですし、そういえば、先日Googleが買収した地図ソリューション企業はスイスの会社です


 アメリカ以外のネットサービスの成功事例といったら、ルクセンブルグ発のSkypeぐらいというのが昨年時点での個人的な印象でしたが、どうも最近は様子が違ってきているように思います。

 まさに世界のフラット化がウェブサービスにも顕著に出てきているようで、英語のサービスであればサービス提供会社の国籍は関係なく成功する可能性が増してきているような印象があります。
 これはやはりブログなどのソーシャルメディアによるクチコミ効果が大きいのでしょうか。


 振り返って日本の例を考えてみると、日本のウェブサービスで海外に同様に認知されている事例が圧倒的に少ないことが気になります。

 例えばRead Write Webの国別ウェブサービスまとめ記事では、お隣の韓国でもThinkFreeやOhmynews.comなど、英語のサービスも並ぶのに対して、日本の記事は日本語で提供されているサービスのみ。(まぁ日本人が紹介しているからというのもあるかもしれませんが)

 いつのまにか日本は、世界のウェブサービス開発競争においては他のアジアの国々にも遅れを取っているように思えてきます。
 日本語が読めない人からしたら、日本のウェブサービスはインターネット上に存在していないように見えているでしょうし。


 もちろん、最近は、インフォテリアのオンラインチャットサービスLingrや、サイドフィードあとで読む(toread)レビューポスター(Review Poster)など、英語でのサービス提供を始めている企業も増えてきているので、今後この中からグローバルに認知されるものがでてくるのかもしれませんし、CNETにも「世界と勝負するベンチャースピリット」なんてタイトルがNILS特集についていたので、私が知らないだけかもしれませんが、
 (アリエルでも英語版は開発してあるものの、英語のサイトも手がついてない状態なので何かやらなきゃと改めて反省です。)

 今後はあえてLingrのように、日本企業でも最初から英語でサービスを提供する、というアプローチがもっとあっても良い気もしてきました。

2006年12月21日

Zoho Wiki (wikiベースのホームページ作成サービス)

zohowiki1.png Zoho Wikiは、wikiベースのホームページ構築サービスです。
 TechCrunchで紹介されていたので早速使ってみました。
 
 最初は、ZohoはもともとZoho Writerというwikiベースのオンラインワープロサービスを出しているので、何をいまさらと思ったのですが、ここで言うZoho wikiのターゲットは、wikiベースでウェブサイトを作るためのサービスがターゲットのようです。

 いわゆるSocialtextJotspotのような企業向けWikiとか、Google Apps for Your Domainに入っているGoogle Page Creatorや、Office Liveのウェブサイト作成サービスと競合するイメージでしょうか。

 そういう意味では、とりたてて他のwikiサービスと違う機能はないのですが、Zohoのほかのサービス同様、使い勝手も良く、他のサービスとの連携や同期もできるのでZohoユーザーであれば、他を使わずにこれを使うというのが当たり前になりそうです。

 ちなみに、TechCrunchでは、Zohoもそろそろ買収されるのではという予測をたてています。
 登録者数は15万人とサービスの品質に比べると意外に少ない印象もありますが、そういう意味ではお買い得かもしれません。
 開発メンバーがインド中心という意味でも、注目のサービスです。

CNETにZOHO wikiの記事が掲載されていました
 ZohoやThinkfreeZimbraなどの企業が競合している分野はウェブオフィスと呼ばれているようです。


zohowiki2.png【Zoho Wikiの主な機能】
・ページ作成機能
 wikiを使ってページを作成することができる。
 テーブル単位でページを編集することができる
 ページの変種履歴を記録しており、変更履歴を比較したり元に戻したりすることができる。
 ページに時系列のコメントをつけることができる。
 
・リッチテキスト機能
 複数のリッチテキストエディターから選択することができる

・管理機能
 複数のwikiを作成することができる
 最近修正したページのリストが表示される
 最近追加したページのリストが表示される
 最近のコメントの一覧が表示される

・共有機能
 複数のwikiを作成でき、wiki単位で共有設定をすることができる
 ページをインターネット上に公開することができる
 ページを特定のメールアドレスのメンバーと共有することができる

・その他
 自分のロゴを追加することができる
 画面の色設定をいくつか変更することができる
 更新履歴をRSSで受け取ることができる


【Zoho Wikiの概要】
運営:AdventNet Inc. (Pleasanton, CA)
開始:2006.12.20
開発部隊:80名(2006年12月現在、うちインド75名)
収益:特に無し (他のアプリに有料版がある)


【Zoho Wikiの画面】
zohowiki.png

オンラインオフィスサービスのThinkFree、Googleの買収提案を拒否

thinkfree_logo.png 先日、MSオフィスそっくりのオンラインオフィスサービスとして紹介したThinkFreeですが、Googleと提携交渉しているという噂は本当だった模様。
 しかも、その買収提案をあっさり断ったようです。

 ThinkFreeの場合は、ここ1、2年で出てきた他の広告依存のウェブサービスと異なり、2000年からこの分野に取り組んでいて、有料のクライアントソフトを提供したり企業向けのサービスをやっていたりとビジネスモデルが確立しているようですから、Web2.0バブルのうちに高値で売り抜けたい企業とはちがって資金的にも余裕があるということでしょうか。


 それにしても、今のGoogleの買収提案を拒否するだけでもなかなか強気だと思いますが、コメントがまた振るっています。

 「当社の管理下からThinkFreeを手放すことに興味はないが,極めて基本的な機能しかないWebベースのワープロ/表計算サービスを立ち上げたばかりのGoogleと協力する用意はある」

 まぁ手放すことに興味がないのが本当なのか、思ったよりも提案金額が低かったから挑発しているのかは分かりませんが、完全に世界のGoogleを子ども扱いですね。
 さすが韓国の企業というところでしょうか。日本の企業だとこの発言はさすがになさそうです。
 

 はたしてThinkFreeの今回の判断が吉と出るのか、Googleの買収提案を断ったFriendsterのように後で売っておけば良かったと後悔することになるのか。
 この1,2年で答えが出ることになりそうです。


韓国Haansoft,米Googleからのオフィス・スイート「ThinkFree」買収提案を拒否:ITpro

「オフィス・ソフト「ThinkFree Office」の開発元である韓国のHaansoftは2006年12月第3週,オンライン・サービス大手の米Googleから提案された ThinkFree Officeの一括買収計画を拒絶したという。Haansoftの関係者は,「米YouTubeの買収を指揮したGoogleの担当チームと,12月に2 回接触した」と述べた。」

2006年12月20日

「ToDoリストタイマー術」をBizIDに投稿しました。

logo_bizid.gif ITmedia BizIDの連載コラム「デジタルワークスタイルの視点」に、新しいコラムを書きました。

 今回は私が日ごろやっているToDoリストの使い方としてToDoリストをタイマーにする方法についてまとめてみました。
 これまたちょっとマニアックな使い方ですが、何かの役に立てば幸いです。

ITmedia Biz.ID:ルーティンワークを日々効率化する「ToDoリストタイマー術」

 ※記事へのアドバイスや感想など、フィードバックはこちらに是非コメントお願いします。

Lingr (ブラウザでリアルタイムにライブチャット)

lingr1.png LingrはCNETのブログでもおなじみのインフォテリアの江島さんが中心になって開発しているチャットサービスです。
 Skypeのパブリックチャットを使ってみて、改めて違いが気になったので遅ればせながらレビューしてみました。

 Skypeがクライアントにインストールしたソフトウェアを利用しているのに対し、Lingrは通常のブラウザでアクセスして利用するいわゆる掲示板サービスです。
 最大の違いは、ブラウザ経由なのにもかかわらずリアルタイムにチャットが可能な点。

 いわゆるライブチャットと言うのはビデオカメラがついているサービスなんかのことを良くいいますが、このLingrのチャットはテキストなのにまさにライブ。
 アクティブなチャットルームに入ると、メンバーの書き込みが次々に表示されます。

 メッセンジャーの世界ではある意味見慣れた光景ではありますが、これがブラウザでできるのはやはり感動です。
 ちなみに同じようなライブチャット、リアルタイムチャットを企業向けに実現するサービスとして37SignalsのCampfireサイドフィードのフレッシュミーティングなんかがありますが、Lingrは裏側にCometという技術を活用することでスケーラビリティをあげているのが味噌のようです。
 (技術面の細かい説明は開発チームの江島さんのブログ記事をご覧ください

 まぁ、言葉で説明するよりも百聞は一見に如かずですから、どこかのチャットルームに入ってみるのが分かりやすいと思います。
 ちなみにアカウント登録をすると、自分でチャットルームを開設することもできるようになります。

 日本ではキーボードに対する慣れの問題か、いまいちインスタントメッセンジャーによるリアルタイムなチャットは流行らない印象がありますが、それに対して2ちゃんねるのような掲示板文化があるわけで、Lingrがそれを引き継ぐサービスになっていくのか注目です。

 日本の会社なのに英語でのサービス提供というのも特徴的で、すでにeHub Interviewにも掲載されています


lingr2.png【Lingrの主な機能】
・リアルタイムチャット機能
 チャットルームでリアルタイムにチャットをすることができる
 チャットルームに誰が参加しているか分かる
 画像ファイルを添付すると自動的に表示される
 チャットルームにタグを設定することができる

・チャットルーム作成機能
 複数のチャットルームを作成することができる
 URLを開示することで、他の利用者やゲストを参加させることができる
 チャットルームを公開リストに表示することができる
 チャットルームをパスワードでロックすることでプライベートなチャットを実施することができる

・ポータル機能
 過去に自分が訪問したチャットルームの一覧を表示することができる
 チャットルームをお気に入りに登録して一覧することができる
 
・検索機能
 タグでチャットルームを検索することができる


【Lingrの概要】
運営:Infoteria
開始:2006.9.8
開発環境:Ruby on Rails
収益:広告?


【Lingrの画面】
lingr.png

2006年12月19日

MediaFire (容量無制限のファイル転送サービス)

mediafire1.png MediaFireは、完全無料の大容量ファイル転送サービスです。 
 ネタフルの「容量無制限のファイル共有サービス」という記事で紹介されて話題になっていたのでご存知の方も多いと思いますが、コメント欄でもご紹介を受けましたので、改めてレビューしてみました。

 YouSendItからMegaUploadRapidShareとレビューしてきて、海外のファイル転送サービスの裾野の広さに改めて打ちのめされているところですが、このMediaFireもこれまた凄いです。

 なにしろ、サービスの利用は完全無料で、ファイルサイズ無制限、アップロードも無制限、登録も不要、とこれまでのサービスの有料モデルを完膚なきまでに打ち砕く勢いの大盤振る舞い。

 サービス開始されたのが今年の10月20日と、まだ始まったばかりのサービスなので、さすがに細かい管理機能はまだ実装されていませんが、複数ファイルの同時アップロード、ダウンロードにも対応しており、アカウント登録をすれば簡単な管理画面も使うことができますから、動画の転送等であれば必要十分な機能が揃ったサービスと言えるでしょう。

 おまけに、Alexaで比較すると、早くも先日利用者数が300万人を超えたYouSendItをあっさりリーチで追い越そうとしている模様。

mediafire_graph.png

 確かに、ここまで制限がない上に、使い勝手が非常に良いときていますから、利用者数がうなぎ登りなのもうなずけるところです。
 もちろん所詮Alexaのデータですから単純比較にはなりませんが、それにしても凄いです。

(ただ、Googleトレンドで見る限り、少なくともMediaFireをGoogleで検索しているのは日本人がほとんどのようにも見えます。これはネタフル効果で日本に広まっていると言うことかもしれません。)


 それにしても、ファイルサイズ無制限はPandoAllPeersのようなP2P型の専売特許かと思っていましたが、ここまでサーバー型で無料提供できるほどとは驚きです。

 広告もそれほど多く貼り付けている感じはしないのですが、それで無料でここまで開放したサービスを提供できると言うのはどういう仕組みなのでしょうか。
 会社概要等が見当たらず詳細が良く分からないのですが、気になるところです。
 誰か詳しいことを知っている人がいたら是非教えてください。


mediafire2.png【MediaFireの機能】
・ファイル配信機能
 無料で容量無制限のファイルをアップロードすることができる
 複数のファイルを同時に送信することができる
(ファイルの保持期間に明言無し?)

・配信管理機能
 自分がアップロードしたファイルの一覧を見ることができる
 

【MediaFireの概要】
運営:MediaFire
開始:2006.10.20
収益:広告のみ?


【MediaFireの画面】
mediafire.png

Google OS登場への三つのシナリオ

google_logo.gif CNETにRead Write WebのGoogle OSの記事の翻訳が掲載されていました。

 この記事は本家では一ヶ月前に「Google OS:What To Expect」というタイトルで掲載されていたものなのですが、いわゆるGoogle OSと噂されているGoogleによるWindowsとの全面戦争のシナリオについて、下記の3つの可能性をあげています。

■ウェブベースのデスクトップ(つまりオペレーティングシステム)
■フル機能のLinuxディストリビューション
■簡易版LinuxディストリビューションかBIOS、あるいはそれら両方

 どれもありそうなシナリオで、気になるところです。

 さらに刺激的なのは「われわれはGoogleOSは6カ月以内に出現しうると考えている」と明記されている点。
 11月末から6ヶ月以内ということであれば、遅くとも2007年5月というところでしょうか。


 Windows Vistaの登場により、いよいよMicrosoftがGoogleと正面衝突するというのが、確かに以前から言われていたことですから、完成度やインパクトはともかく、Googleも何らかの手を打ってくると言うのは確かに納得できるところがあります。

 それを考えたら、最近のGoogle Apps for Your DomainとOffice Liveの争いなんかは、前哨戦というよりも小競り合いのレベルぐらいの話になってしまうわけで。
 業界の周辺にいる人間としても、今後の動向が気になるところです。


うわさの尽きないGoogleOS:結局のところ何が出てくる? - CNET Japan

「GoogleOSなどというものは存在しない。にもかかわらず、これはウェブ関連で最も話題にされているもののひとつだ。これについての議論は尽きず、スクリーンショットさえ存在する。まるで、誰もがGoogleにOSを発表して直接Microsoftと戦ってほしいと思っているかのようだ。しかし、Googleはそのような見方を否定しているのみならず、そういう憶測を冗談のタネにさえしている。それでも、ここではGoogleの製品戦略がどこに向かっているかを分析することにした。そして、GoogleOSの可能性を検討する。」

2006年12月15日

企業向け独自ドメインアプリでもGoogleとMicrosoftの競争が激化の気配

google_logo.gif CNETによると、Googleが提供する独自ドメイン向けアプリの「Google Apps for Your Domain」で、ドメイン取得サービスが始まるようです。
 
 これまで「Google Apps for Your Domain」では、すでに持っているドメインを登録して利用する形が前提でしたが、それがシームレスに実施できるようになるようです。

 明らかにドメインをタダで取得できるMicrosoftの独自ドメインアプリセットであるOffice Liveを意識したサービス追加と思われます。
 ただ、「Google Apps for Your Domain」ではドメインは無料ではなく年間10ドルの料金が発生するようです。

 てっきりGoogleもドメイン取得を無料にするのかと思っていたので、ちょっと意外でしたが、まだ様子見ムードというところでしょうか。


グーグル、「Google Apps for Your Domain」でドメイン名登録を提供へ - CNET Japan

「 Googleが、各種ウェブベースアプリケーションを提供するパッケージサービス「Google Apps for Your Domain」にドメイン名登録サービスを新たに追加し、同サービスをさらに強化する。」
 

ThinkFree Office (MSオフィスそっくりのオンラインオフィスサービス)

thinkfree1.png ThinkFree Office Onlineは、いわゆるMicrosoft Officeのオンライン版と言えるサービス。
 Zoho WriterとかWritelyをチェックした際、ThinkFreeはサイトを覗いただけでチェックしてなかったのですが、Googleと提携交渉中という噂がたっているようなのでレビューしてみました。

 で、使ってみたところ正直そのレベルの高さにびっくりです。
 ThinkFreeではいわゆるワード、エクセル、パワーポイントの3つのアプリケーションを使うことができるのですが、はっきりいってその機能のコピーレベルが半端じゃありません。

 はっきりいって、ユーザビリティがほとんどMS製品と同じ。
 ウェブサービスを感じさせるとか、そういうレベルを超越しています。

 とりあえずこのツールバーを見てください。

thinkfree.png

 すっかりワードです。


 さらにウェブサービスですから、Google Docs&Spreadsheetや、Zoho Writer等と同じく共有機能や更新履歴の機能も充実。
 それはもう、Googleと交渉中という噂が立つのもなるほど納得です。

 まぁ、この驚きは使ってみてもらう方が早いと思いますので、詳細の説明はしませんが、このThinkFreeはポッと出のウェブサービス企業ではなく、1999年創業、昔からMSオフィス互換のソフトを開発していて、すでに2000年の段階からMSオフィス互換のオンラインサービスを提供している企業なんですね。
 長い歴史が製品の完成度を上げているわけです。

 ちなみによく調べてみたら、クライアントソフトのThinkFree Office3については、AmazonでもクライアントソフトであるThinkFree Officeが販売されていたりしますし、アクトツーがダウンロード販売をしていたりもします。


 さらに、驚いたのはこの会社が韓国系の会社ということ。
 詳細は芦野さんの「Microsoft1社支配時代のパラダイムを変えようとするアジアからの動き」という記事に詳しいです。
(Read Write Webにもオーマイニュースなんかと並んで韓国Web 2.0アプリケーションの代表事例としても紹介されています。)
 
 ちょっと日本語が化けたり、Javaアプレットが止まったりというシーンもあったのですが、改めて、日本人も負けてられないよなーと刺激になるサービスです。
(というか、せっかく芦野さんの記事を10月に読んでいたのに、サービスをちゃんと覗かなかった自分の怠惰さを猛烈に反省中。)

※タイミングよく、CNETにThinkFreeがオフライン編集可能な有料サービスを月額5~10ドルで開始するという記事も出ていました。


thinkfree2.gif【ThinkFree Online Officeの主な機能】
・文書作成機能
 ワード、エクセル、パワーポイント形式のファイルを作成することができる
 文字のサイズ、フォント、色、修飾等をすることができる
 リンクや画像の貼り付けをすることができる。
 文書の修正履歴を記憶し、前のバージョンを見ることができる。

・文書変換機能
 Microsoft Word、Excel、Powerpointの文書をインポートして表示することができる。
 (ファイルサイズは一つ10MBまで)

・文書管理機能
 作成した文書を一覧で管理することができる
 文書をフォルダで整理することができる
 タグを追加して管理・検索することができる

・共有機能
 他のメンバーとファイルを共有することができる
 権限を付与したメンバーとファイルを共同編集することができる
 インターネット上に文書を公開することができる
 (クリエイティブコモンズのレベルを設定することができる)

・その他
 文書を1GBまで無料を保管することができる
 文書にコメントをつけることができる 
 アドレス帳を作成することができる
 プロフィールページを作成することができる
 プロフィールページに掲示板をつけることができる
 ブログに文書を直接ポストすることができる


【ThinkFree Online Officeの概要】
運営:ThinkFree, Corp (San Jose, CA)
開始:2000.2?
開発:JAVAアプレット?
収益:有料版及び広告(他のアプリに有料版がある)


【ThinkFree Online Officeの画面イメージ】

thinkfreeb.png

2006年12月14日

MyBlogLog (オープンなブログSNS)

mybloglog1.png MyBlogLogというのは、もともとアクセス解析サービスとして話題になったサービスです。
 通常のアクセス解析では外からブログへのアクセスしか分からないところを、MyBlogLogを使えばブログから外へのアクセスが補足できると言うのが特徴。

 そのMyBlogLogに最近面白いコミュニティ機能が追加されているのが意外に知られていないようなのでご紹介したいと思います。
 

 まず、MyBlogLogに登録すると右のようなプロフィールページを作成できます。 
mybloglog2.png 基本的には自分の書いているブログを登録でき、そのブログのアクセス解析を実施できるわけですが。
 
 更に面白いのがブログコミュニティの機能。
 ブログ毎にコミュニティが自動的に生成され、他の利用者がメンバーとして登録できるようになります。
 いわゆるmixiのコミュニティをブログごとに作っているような感じ。

 また、他のMyBlogLog利用者をSNSのように友達として登録することも可能。
 さらに、自分のブログを最近見に来た人の一覧を表示することもできます。
 
 つまりブロガー同士のつながりや、ブログの読者はどういう人なのかというのを可視化できるサービスになっているのです。
 結構孤独な活動であるブログにおいて、読者が可視化されるというのは非常に面白い試みです。

 例えばFPNニュースコミュニティの過去の閲覧者一覧を表示するとこんな感じ。

 まぁ要は写真つき足跡機能みたいなもので、単独のブログサービス内で実現されている例はいくつかありましたが、こういうオープンなのは改めて面白いです。

 mixiのような一般的なSNSでは、基本的にコミュニティやマイミクの世界はmixi内部でのクローズドな世界ですが、MyBlogLogを使うと普通のブログを使っている人同士がSNS的につながれます。オープンなSNSというとシックスアパートのvoxが代表ですが、こちらのMyBlogLogも、将来のオープンなSNSのアプローチとして非常に興味深いサービスです。

 すでに、TechCrunchやRead Write Webなど、主だったブログにも採用されており(おかげで私がしょっちゅうTechCrunchを見に行っているのがばればれなわけですが)、登録者数も既に4万人超、さらにYahooに買収されるという噂も出ているなど、その注目度の高さが伺えます。

 英語のサービスになりますし顔出しに抵抗感のある日本ではそれほど流行らない気もしますが、アクセス解析のサービスとしても面白いので、是非一度試してみてください。お勧めです。


【MyBlogLogの主な機能】
・アクセス解析機能
 日毎のアクセス元ページ、読まれたページ、アクセス先ページのアクセス解析をすることができる
 ブログのページ上で、各リンクがどれぐらいクリックされているか表示することができる。

・ソーシャルネットワーク機能
 登録されているメンバーを友達登録することができる(片方向)
 友達の一覧を表示することができる

・プロフィール機能
 運営しているブログを登録することができる
 自分の画像を設定することができる
 名前、性別、メールアドレス等の情報を公開することができる
 プロフィールにコメントをつけることができる

・コミュニティ機能
 ブログ毎にコミュニティが作成される
 コミュニティにコメントをつけることができる

・その他
 サイトに訪問したメンバーの一覧をウィジェットとしてブログに表示することができる


【MyBlogLogの概要】
運営:MyBlogLog
開始:2005年3
収益源:有料版?広告?


【MyBlogLogの画面イメージ】
mybloglog.png

オープンチャット(パブリックチャット)を実装したSkype3.0が公開

skype_logo.png 先日紹介したパブリックチャット機能を追加したSkype 3.0の正式版が公開されたようです。

 Skype日本語ブログでは、清水さんはパブリックチャットではなく「オープンチャット」と紹介されていますね。
 日本語ではパブリックと言うのがイメージしづらいからでしょうか。

 ちなみに、今回の3.0ではパブリックチャット以外にもエクストラというプラグイン機能とか、壁紙のデザインを変更できる機能などが追加されています。

CNETにSkypeの岩田さんの記者発表の詳細記事が掲載されました
 こちらでもオープンチャットと説明されているようです。ウェブサイトにはパブリックチャットと書いてあるんですが、違う機能ということはないですよね・・・?
 

【エキストラの画面】
skypeextra.jpg
 
ITmedia Biz.ID:「Skype 3.0 for Windows」正式リリース

「Skypeは12月13日、インターネット電話ソフト「Skype 3.0 for Windows」を正式リリースした。
 この新版では、新機能として複数人数でのチャットが可能な「Public Chats」、ほかのユーザーとゲームができる「Extras」が追加されている。」

2006年12月13日

「マニュアルとしてのToDoリスト」をBizIDに投稿しました。

logo_bizid.gif ITmedia BizIDの連載コラム「デジタルワークスタイルの視点」に、新しいコラムを書きました。

 今回は私が日ごろやっているToDoリストをマニュアルとして使う方法についてまとめてみました。
 ちょっとマニアックな使い方が多いですが、何かの役に立てば幸いです。

ITmedia Biz.ID:デジタルのメリットを最大限活用する「マニュアルとしてのToDoリスト」

 ※記事へのアドバイスや感想など、フィードバックはこちらに是非コメントお願いします。

Office Live (Microsoftの独自ドメイン向けアプリセット)

office_live1.png Microsoft Office Liveは、Micrsoftが運営する企業向けのウェブサービスです。
 すでに英語版は正式提供が11月に開始されているのですが、このたび日本語版のベータテストが開始されたので早速レビューしてみました。

 以前、Google Apps for Your Domain (Google アプリ 独自ドメイン向け)のレビューをしたことがありますが、Office LiveはこのGoogle Apps for Your DomainのMicrosoft版というのが一番分かりやすい表現でしょう。

 Officeというブランドは使われていますが、いわゆるGoogle Spreadsheetのようにオンラインワードやオンラインエクセルが提供されるわけではなく、企業向けに独自ドメインでメールやカレンダーなどのウェブサービスを利用することができるサービスです。

 実際、Office LiveとGoogleアプリ独自ドメイン向けを比較すると、どちらも無料版の独自ドメインメールアカウントが25名までだったり、メールの容量が2GBだったり、基本サービスがメール、ウェブサイト作成とカレンダーだったりと、サービス内容はそっくりです。

 正確には英語版のOffice Liveが2006年2月に開始した際にはメールアカウントは5つだったようですから、その後の2006年8月に開始したGoogle Appsが25名無料だったのを見てOffice Liveも揃えたりと無料部分の提供競争が行われていると言うことでしょうか。
 その分、有料版においてはMicrosoftらしくファイル共有やプロジェクト管理、グループウェア機能などが追加されるようです。


office_live2.png
 更に、今回のOffice Liveでは独自ドメインの取得自体も無料、と言うところにまで踏み込んできているのが、興味深いところです。
 サービスを使ってみた正直な印象としては、Windows Liveのサービスはまだまだウェブサービスとしてこなれていない印象があり、GmailやGoogleカレンダーと言う既に各分野のサービスとして定評のあるウェブサービスをまとめたGoogleアプリと比べるとまだまだ差がある印象があります。

 ただ、ウェブサービスはあまり使わないけど、とりあえず無料でドメインを取ってウェブサイトを作ってしまいたいというニーズにはOffice Liveもアリな気はします。
 今後、ヤフーメールやヤフーカレンダーを持つYahooが同様のアプローチを取ってくるのかも気になるところです。

【Microsoft Office Live Basicsの主な機能】

・独自ドメインの取得
 無料でcom、net、orgのドメインを取得することができる

・独自ドメインメール 
 Windows Live Mailを独自ドメインで利用することができる 
 (無料版は25アカウント、容量2GBまで)

・独自ドメインウェブサイト
 独自ドメインのウェブサイトを作成することができる(容量500MB)

・独自ドメインカレンダー
 Windwos Live Calendarを独自ドメインで利用することができる


【Microsoft Office Liveの概要】
運営:Microsoft
開始:2006.2.15(英語ベータ開始)
収益:広告及び有料版(Essentialsが19.95ドル/月、Premiumが39.95ドル/月)


【Microsoft Office Liveの画面イメージ】
officelive.png

【プラン別機能比較】
officelive2.png

2006年12月12日

Socialtextにオフライン編集機能が追加

socialtextlogo.gif 企業向けWikiのSocialtextが、オンラインにあるウィキの情報をローカルにコピーしてオフラインでも編集できるようにする「アンプラグ機能」を公開したそうです。
 
 先日もWeb2.0グループウェアのZimbraが、オフラインクライアントを追加する予定だと言うニュースがありましたが、アメリカの企業向けウェブサービスにおいては、オフラインをどのようにカバーするかと言うのが次のテーマになってきているようです。

 Socialtextのアプローチはwikiの情報をZip形式で圧縮してローカルに保存すると言うもので、専用オフラインクライアントを作成するアプローチと比較すると使い勝手には慣れが必要な印象もありますが、専用ソフトのインストール無しでオフライン変種が可能と言うのは興味深いところです。

【画面イメージ】
socialtext_unplugged.png

TechCrunch Japanese Socialtext、アンプラグ機能をローンチ

「企業用ウィキツールの「Socialtext」は、パリで開催中の会議「LeWeb3」で「Socialtext Unplugged」を今日(米国時間12/11)リリース。これは、インターネットに接続していない時でもウィキでの作業が可能になるアンプラグ・アイコンだ。オンライン中にユーザーはブルーのUnplugアイコンをクリックすることで、ウィキ中の選択したページをダウンロードし、オフラインの際にも利用可能になるしくみ。」

2006年12月11日

YouSendItの利用者数が300万人を突破

yousendit_logo.png 以前に「100万人が登録しているファイル転送サービス」として紹介したYouSendItですが、利用者数が300万人を超えたそうです。

 なんでも「同社は今年9月以来成長率300%、有料契約者数においては200%の伸び」とのことで、無料利用者だけでなくちゃんと有料契約者も増えているのがすごいですね。

 Alexaのグラフでは頭打ちのようにも見えるのですが、いわゆる無料利用者を無理やり増やすのではなく、お金を払う企業利用者に人気があるサービスとなってきているのかもしれません。

yousendit_graph.png

 サーバーの数もすでに200を超えているそうで、単純にファイル転送サービスと言うよりは、巨大なストレージサービスと言えそうです。


TechCrunch Japanese YouSentIt、ユーザー300万人を超える

「ファイル転送サービス企業「YouSentIt」は、利用者数が300万人を超えたことを昨日(米国時間12/6)、TechCrunchに対して明らかにした。同サービスを最初に試した際の利用体験はスムーズではなかったが、それ以来、かなり良いサービスだと思うようになってきた。」

2006年12月 6日

「ルーチンワークから効率化するToDoリストテクニック」をBizIDに投稿しました。

logo_bizid.gif ITmedia BizIDの連載コラム「デジタルワークスタイルの視点」に、新しいコラムを書きました。

 今回はルーチンワークを効率化するためのToDoリストの活用方法についてまとめてみました。
 意外にToDoリストにおいてはルーチンワークを軽視している人が多いようですので、何かの役に立てば幸いです。


ITmedia Biz.ID:ルーティンワークから効率化するToDoリストテクニック

2006年12月 5日

Googleカレンダーやマルチスケジューラで読み込めるiCal形式データ一覧

workstylememo.gif 本日、マルチスケジューラにソーシャルカレンダー対応機能ということで、iCalendar形式(iCal形式)のカレンダーの読み込み機能を追加しました
とはいえ、iCal形式のカレンダーってどんなのがあるの?  と思う人も多いと思うので、軽くiCal形式でカレンダーを配布しているサービスを調べてみました。
もちろん、iCal形式であればマルチスケジューラだけでなくGoogleカレンダーとかMacのiCalでも読み込めるので、何かのときに使えるのではないかと思います。
ご参考まで。

■iCal形式でデータを出力しているオンラインサービス一覧

データ名 概要  
Googleカレンダー Googleが提供しているオンラインカレンダー。表示されているカレンダーをiCal形式でも出力することができる。 レビュー記事 
アップルのiCalカレンダー
アップルが提供しているiCal用の公開カレンダー。米国のデータが多い。  
ライブドアの天気予報フィードライブドアが提供しているiCal形式の天気予報データ。仕様が公開されているので、いろんな関連サービスが生まれている。  
Eventcast(新)利用者がイベント情報を登録するソーシャルイベントサービス。自分のカレンダーや、他人のカレンダーとタグを組み合わせたカレンダーをiCal形式で取得が可能
レビュー記事 
Eventcast(旧)
利用者がイベント情報を登録するソーシャルイベントサービス。上記のものの旧バージョン。iCal形式でサービスの全ての予定を取得することができる。  
iCalの倉庫
iCal用に役立つカレンダーを集めているリンク集。  
iCalShare
iCal用に役立つカレンダーを集めているリンク集(英語)  
Remember The Milk 
オンラインToDoリストサービス。自分のToDoをiCal形式で出力することが可能。 レビュー記事
はてなグループ
グループで利用できるブログサービス。記事をiCal形式で出力することが可能。
 
Amazon2ical
Amazonから書籍等の発売日のデータを、キーワード指定等を行ってiCal形式で出力することが可能
 
C2Talk.net C2Talk用のオンラインカレンダー集。独自で拡張したiCal形式を活用している模様。
 
mixi2iCal
mixiの予定表をiCal形式で変換して出力するためのPerlスクリプト  
Eventful
ソーシャルカレンダー、iCal形式でデータの出力が可能(英語) レビュー記事 
Upcoming
ソーシャルカレンダー、iCal形式でデータの出力が可能(英語)レビュー記事 
Zvents
ソーシャルカレンダー、iCal形式でデータの出力が可能(英語)
レビュー記事 
Trumba
オンラインカレンダー、iCal形式でデータの出力が可能(英語)
レビュー記事 

他にもiCal形式で配布されているサービスがあったら、是非教えてください。
ちなみに、マルチスケジューラで正常に読み込めないというバグ報告も歓迎です。


2006年12月 1日

Zohoが、GoogleやMicrosoftに先んじてオフィスアプリのウェブ同期を実現

zoho_logo.gif Zoho WriterZoho Sheetなど、ウェブベースのWord、Excelのサービスを提供しているZohoですが、今度はMicrosoft Officeプラグインを公開したそうです。

 これを使うと、WordやExcelの画面から直接、ウェブ上のZohoのアカウントにファイルを保存することができます。

 ある意味自社のサービスのUIを使わずに、WordやExcelからファイルを直接自社サービスに保存させるというのは、自社のサービスを否定しているようにも見えてしまいますが、既存のWordやExcelを使いたい人はそちらから、ZohoのUIで利用したい場合にはZoho WriterやZoho Spreadsheetから編集を行うというのは、オフラインとオンラインの両方のメリットを活かせるという意味で非常に注目のアプローチです。

 最終的にはデータはZohoのストレージに保管されるわけですから、Zohoの利用者を増やすには良い手法のように思われます。
 なんにしても本家WordやExcelを提供しているMicrosoftや、Google Docs&Spreadsheetを提供しているGoogleの向こうをはって、Zohoというベンチャー企業が技術的に先行してサービスを提供しているというのが凄いですね。

 Googleが類似のプラグインを提供するのも時間の問題のような気もしますが、Zohoがどこまで対抗できるのか注目です。
 ちなみにすでにZohoの利用者は15万人近くに上るのではと推定されているようです。 


TechCrunch Japanese:Zoho、真のOffice Live:オンライン/オフラインOfficeアプリの橋渡し役に

「オンライン・オフィススイート会社「Zoho」は今日(米国時間11/30)“Microsoft Officeプラグイン”をローンチ。同プラグインはMicrosoft OfficeとExcelから、直接、ユーザーのZohoアカウントにファイルを保存することを可能にする。
同社はまたAPIを公開し、それに「Desktopize」とのパートナーシップについても発表。同パートナーシップにより、ユーザーはデスクトップからZohoアカウントに直接ファイル保存可能なバーチャルフォルダーを作成できるようになる。」

zoho_plugin.png

   

mini-banner-fix.gif

プロフィール


アリエル・ネットワーク
ブロガー 徳力基彦

Lijit Search

アーカイブ

   
Notes移行に
アリエル・エンタープライズ

スケジュール管理・
プロジェクト管理に

アリエル・マルチスケジューラ

 
Loading...