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2007年7月30日

時事通信セミナー「爆発するソーシャルメディア」イメージビデオ

workstyle_voice.png 第三回のWorkstyle Voiceは、先日参加した時事通信テクノロジーセミナー「爆発するソーシャルメディア」のイメージビデオをお送りします。

 湯川さん執筆の同名の書籍「爆発するソーシャルメディア」がベースとなっているセミナーですが、冒頭からいきなり湯川さんのセカンドライフアバターが踊りまくるオープニングで始まり、最後はmovaTwitterのセミッターを活用して全員参加のパネルディスカッションと、テーマどおりに多様なソーシャルメディアを活用したセミナーとなりました。

 下記の動画は、冒頭の湯川さんの動画と、当日撮影した動画を組み合わせてみたものです。
 (有料のセミナーでしたので内容は収録していません。)


 当日の様子については、当然のように参加者によるブログレポートはオフィシャルブログでまとめられており
 パネルディスカッションの様子は湯川さんのポッドキャスティングで配信されています

 今後のセミナーやイベントのあり方も考えさせられるセミナーですので、気になる方は是非こちらもどうぞ。

2007年7月27日

ThinkFree Premium Editionのベータテストが実施中

 TechCrunchによると、ThinkFreeThinkFree Premium Editionというオンラインオフラインでシームレスに同じサービスが利用できるソフトウェアのベータテストを実施しているようです。

 CNETにもRedHerringでの「数年後、MS Officeの市場独占は消える」というThinkFreeのCEOのプレゼンが掲載されており、「今秋には有料サービスも開始すべくベータテスト中」ということが書かれていましたが、このThinkFree Premium Editionのことのようですね。

thinkfree_premium.png
 Google DocsZohoシリーズが、Google GearsAdobe AIRなどに対応してオフラインでも利用ができるようになれば、このThinkFree Premium Editionと同じことができるソフトウェアが無料で提供されることになる可能性はかなり高いと思われるのですが、ThinkFreeとしては完成度で勝負できると踏んでいるということでしょうか

 ちなみにThinkFreeは、日本でもおてがるオフィスの名称でソースネクストと提携して販売していましたが、エンタープライズ市場にも参入する予定だそうで、日本でのパートナーにもアプローチしているとのこと。
 どこと提携するのかも気になるところです。


TechCrunch Japanese アーカイブ » ThinkFree Premium Betaテスト招待状を読者50名にプレゼント

「ThinkFree Premium Editionは、Microsoft Officeのようなスタイルの機能性をオンラインあるいはオフライン問わずにシームレスに提供するデスクトップクライアント。現在、クローズド・ベータ段階にある。」

PownceがAPI公開に向けて準備を開始

pownce_logo.png 先日レビューしたPownceがAPI公開にむけて動き出したようです。
 
 個人的にはTwitterがブレイクしたのはAPIの効果が非常に大きかったと思っているので、PownceにとってもAPIは必須だと思っていたのですが、TechCrunchの記事を見る限りようやく「API公開の実装に向けて活動するグループを作った」レベルのようで、正直ちょっと取り組みが遅い気がしますね。

 実際の公開は9月を目指しているようですが、個人的には下手をするとその間にTechCrunchでも書かれているように、サービスがものめずらしさを失ってしまうのではないかという気もします。


TechCrunch Japanese アーカイブ » Pownceが、ついにAPIを公開

「Pownceは、Pownceの公開APIの実装に向けて活動するグループを発足させたことを発表した。
Pownce自身、そのブログの中でりっぱに述べている。「APIがないことで、Pownceは最初から批判にさらされてきました。」」

マイネットジャパンとオーシャンブリッジがエンタープライズ2.0サービス開発で提携

intranewsing_logo.gif マイネットジャパンとオーシャンブリッジが、イントラnewsingNet-It Centralを連携させたナレッジマネジメントソリューションの共同開発を勧めていくそうです。

 イントラnewsingについては先日、Enterprise2.0専門ソーシャルニュースサイトiUG newsingのニュースをご紹介しましたが、社内向けソーシャルブックマーク(イントラSBM)的なサービスになります。

 イントラSBMというとついついソーシャルブックマークやソーシャルニュース的な行為を、そのまま社内のメンバーだけでやるという印象を受けがちですが、こうやってそのピックアップの対象を社内のドキュメントにするというのはなかなか面白い組み合わせだと思います。


 ちなみに上原さん高山さんの2人とも、社長がブログを書いていることでも有名ですが、CNET Venture Viewには2人並んで出ていたりもしたそうです。

uehara_takayama.jpg


マイネットとオーシャンブリッジ、社内ドキュメント共有分野で業務提携 - ZDNet Japan

「マイネット・ジャパンとオーシャンブリッジは7月25日、人気ランキング型の社内ドキュメント共有ソリューションの提供を目的として業務提携すると発表した。
 両社は今回の提携で、マイネット・ジャパンの企業内ソーシャルニュースシステム「イントラnewsing」と、オーシャンブリッジのドキュメント共有システム「Net-It Central」の機能を連携したナレッジマネジメントソリューションの共同開発を進める。」

※情報開示:徳力は、イントラnewsingを開発しているマイネットジャパンのアドバイザーを務めています。

2007年7月25日

「ブログを書いている人向けお勧めイベント」をBizIDに投稿しました。

logo_bizid.gif ITmedia BizIDの連載コラム「デジタルワークスタイルの視点」に、新しいコラムを書きました。
 よければ、是非ご覧下さい。

デジタルワークスタイルの視点:ブログを書いている人向けお勧めイベント - ITmedia Biz.ID
「オンラインだけでなく実際にイベントやセミナーに参加して、ほかのブロガーと直接会話しろ、といわれてもどういうイベントに参加していいか分からない。そんなブロガーに、おすすめのイベントをご紹介します。」


 ※記事へのアドバイスや感想など、フィードバックはこちらに是非コメントお願いします。

2007年7月24日

SocialtextがオープンなCEO探しを実施中

socialtextlogo.gif TechCrunchによると、Wiki企業のSocialtextが新しいCEOを探しているそうです。

 Socialtextといえば、企業向けWikiの代表企業で、エンタープライズ2.0という概念を先端にたって啓蒙してきた企業でもあるのですが、なかなか次の壁を突破できないで苦しんでいるようですね。

 今回のCEO探しは、会社を「一段高いレベルに上げる」ためのニューリーダーという位置づけになるようですが、はたしてどうなることか。

 ちなみに、現CEOのRoss Mayfieldのブログでは、「CEO2.0」という記事でその思いのたけがつづられています。

 彼のブログはにはしっかり、TwitterJaikuのブログパーツや、MyBlogLogへのリンクなんかが貼られていて、いかにもWEB2.0時代の経営者という感じなのですが、ブログでCEO探しを公開してしまうあたりは確かに彼の2.0的本領発揮ということなのかもしれません。

socialtext_ceo.png


TechCrunch Japanese アーカイブ » SocialText、新CEO募集中

「Palo AltoのWikiスタートアップSocialTextが新しいCEOを探している。ファウンダーで現CEOのRoss Mayfieldが、今日(米国時間7/19)個人ブログに書いた記事によると、会社を「一段高いレベルに上げる」ためのニューリーダーを探しているとのこと。」

Pageflakesが大幅なアップデートを実施

pageflakes_logo.png ちょっと紹介が遅くなりましたが、スタートページのPageflakesが大幅なアップデートを実施しました。

 一見して大きいのは右上のデザイン変更。
 こまごまとした設定メニューを右上の大きなボタンに統合し、ボタンを押すとこれまでのFlakeとよばれるウィジェットの追加画面やPagecastsの選択画面などが表示されます。

 さらに、Netvibes Universeに対抗してか、CNNや WashingtonPost、Newsweek Interactiveなどと提携して専用のPagecastsもデフォルトのラインアップに追加されています。

pageflakes_blizzard.png

 個人的にもPageflakesはデザインとウィジェットの使い勝手が気に入って使い続けているのですが、NetvibesiGoogleyourminisのようなライバルに比べると派手さはない印象もありますが、地味にいい感じの改善を続けているダークホース的位置づけのサービスのように思います。


TechCrunch Japanese アーカイブ » Pageflakes Blizzardリリースをローンチ

「ホームページのカスタマイズを手がけるスタートアップ企業Pageflakes は、「Blizzard(ブリザード)」と言う名前で一連の新機能を今朝(米国時間7/19)ローンチ。
新機能の中で特に注目に値するのは、ソーシャルネットワーキングとページテーマのカスタム化。」

2007年7月23日

Overtureがソフトウェアに広告を展開するのはなぜか

workstyle_voice.png KINGSOFTの動画に続けてお送りするのは、同じくKINGSOFTさんの記者会見のOvertureの責任者の方の挨拶です。

 それほど細かい内容については話をされていませんでしたが、日本のオーバーチュアについては、資本関係のねじれが指摘されていたのが最近ヤフーの子会社化の話がでてきたり、いつのまにかコンテンツマッチ広告が徐々にその対象を広げていたりと、いよいよ本格的に動き出してきた印象があります。

 ソフトウェアに広告を出すという展開自体も今回のKINGSOFTの案件は実験に近い位置づけのようですが、今後そのターゲットを広げていくのかどうか、またGoogle Adsenseはどうしてくるのか、注目したいところです。


KINGSOFT Internet Security free 記者会見の様子

workstyle_voice.png ワークスタイル・メモでは、これまでもウェブサービスの動作画面などを簡単に動画で掲載してきましたが、新しい試みとして今後は記者会見や、インタビューなどに挑戦してみたいと考えています。

 まずは、第一弾として、先日参加してきたKINGSOFTさんの記者会見の様子を簡単にビデオ撮影してきましたのでお送りします。
 全部丸々は撮影していませんので、今回はパートナーネットワークの発表の一部のみを掲載してみました。

 今後の動画に関しては、基本的にYouTubeのこちらのチャンネルに掲載していく予定ですので、ご興味のある方はこちらもご登録下さい。

(今回の動画は席が演壇から遠く、ちょっと音声が小さくて聞きづらい点があるかと思いますがご容赦下さい。)

2007年7月19日

KINGSOFTがセキュリティソフトを広告モデルで完全無料提供開始

kingsoft_press.jpg 本日、KINGSOFTさんの発表会に、ご招待いただいたので参加してきました。

 同じタイミングでKINGSOFTさん開発のOfficeソフトの新バージョンの発表もあったのですが。
 今回の発表の目玉はなんといっても、Kingsoft Internet Security free
 完全無料のセキュリティソフトの発表でしょう。

kingsoft5.png

 無料のセキュリティソフトというと、これまでもアンチウィルスにおいてはいろいろあったようですが、パーソナルファイヤーウォールやアンチスパムまで入ったフルバージョン、しかもパッケージ販売をしているメーカーでは聞いたことがありません。
 なにしろセキュリティソフトというと、有料のパッケージソフトの最後の聖域と言われていて、各メーカーにとってはまさにドル箱です。


 特に、Kingsoftは2005年に中国から日本に参入した際にも100万本の無償配布を行うなどしていましたが、2年間で現在の業界シェアは5%と第5位につけているそうで、第5位のメーカーが無料配布というのはなかなか強烈です。

 日本のコンシューマ向けセキュリティソフトで600億円の市場だそうですから、ここについに無料配布をするメーカーが出てきたというのは、業界にとってはパンドラの箱が開いたと言っても良い出来事なのでは無いでしょうか。


 さらに興味深いのが、今回の無料版が広告モデルで提供されるという点。
 アライアンスパートナーと提携してパートナー専用のバージョンを提供したり、登録情報に基づいたコンテンツマッチ広告を配信したりする模様。

kingsoft4.jpg

 パートナー専用のバージョンといえば、Lunascapeのようなブラウザがやっているモデルでしたが、たしかに日々使っているセキュリティソフトとは相性が良さそうです。

【ソフトウェアの画面にバナー広告等】
kingsoft1.png

【ポップアップ広告を表示】
kingsoft3.png

 これまで広告収入を原資にした有料サービスの無料化といえば、アクセス解析サービスのGoogle Analyticsの無料提供を始め、先日はFeed Burnerの有料プランの無料化等、Googleの十八番だったように思います。
 私もその昔、「Googleが次に破壊する市場はどこか」という記事で、アンチウィルスソフトもあげていて、セキュリティソフトもそのうちGoogleが無料サービスを始めるだろうと思っていたのですが、今回KINGSOFTがGoogleに先駆けて自ら無料提供に踏み切ったというのは凄いことだと思います。
(そういう意味では、広告配信パートナーにGoogleのライバルとなるYahoo!グループのOvertureが入っているのも注目ですね。)


 また、セキュリティソフトというと、当然ウェブサービスではなくクライアントソフトになるわけですが、クライアントソフトにも広告モデルが明確に入ってきたという意味でも興味深いところ。
 これまでの有料のクライアントソフト vs 無料のウェブサービスという図式ではなく、今後はこういった無料の広告モデルのクライアントソフトというバリエーションも増えていきそうな気がします。
 当面のターゲットとなるのは、オフィスソフトあたりでしょうか。

 もちろん、セキュリティソフトのシェア争いについては、利用者が無料化をもとに一気にKINGSOFTに乗り換えるかどうかは分かりませんし、当然、他のメーカーも黙っていないでしょう。
 ただ、業界の変化に追従するのではなく、自ら業界に変化をしかける姿勢は見習わないといけないのだろうなーと思います。


【KINGSOFTのウェブサイト】
kingsoft_free.png


【関連記事はこちら】
キングソフト、「Internet Security」の広告付き無料版を提供開始
完全無料の総合セキュリティソフト キングソフト、広告モデルで - ITmedia Biz.ID
キングソフト、広告表示で無料利用できる総合セキュリティソフトを提供:ニュース - CNET Japan

アリエル・エンタープライズを正式にリリースしました。

 先週の金曜日になりますが、大手企業向け情報共有システムのアリエル・エンタープライズを正式にリリースしました。

 アリエル・ネットワークは、もともとLotus Notesを開発していた技術者を中心に、あらたな情報共有システムを開発しようと設立された会社です。
 設立当初は社員10人程度のベンチャー企業と言うこともあり、主に中小企業向けのP2Pグループウェアとしてアリエル・エアワン(現在のプロジェクトAやマルチスケジューラ)が開発の中心でしたが、ワークスアプリケーションズグループ入りしてから、お客様からのご要望が多かった既存のLotus Notesの環境を移行することができる大企業向けの情報共有システムの開発に注力してきました。

 アリエル・エンタープライズは、そんなLotus Notesを代表とする既存の情報共有システム環境を、スムーズにWeb2.0に代表される最新トレンドやオープンソース技術を取り入れた環境に移行するための製品となります。

ariel_enterprise.jpg

 8月30日(木)には「グループウェアからソーシャルネットワーク、そしてその先へ」と題したセミナーも実施しますので、既存のグループウェア環境の移行に悩んでおられる情報システムご担当者の方は是非ご参加下さい。

セミナーの詳細についてはこちら

2007年7月18日

「ブログにリンクしてくれた人をいち早く見つけるツール」をBizIDに投稿しました。

logo_bizid.gif ITmedia BizIDの連載コラム「デジタルワークスタイルの視点」に、新しいコラムを書きました。
 よければ、是非ご覧下さい。

デジタルワークスタイルの視点:ブログにリンクしてくれた人をいち早く見つけるツール - ITmedia Biz.ID
「トラックバックはスパムも多いし、トラックバックURLを調べるのも面倒くさい。トラックバックを利用せずとも、自分の記事を言及しているブログを知ることができるのをご存知でしょうか。自分のブログを言及してくれたブログをいち早く見つけるための便利ツールをご紹介します。」


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真のウェブOSとなるのは、ウェブデスクトップではなくスタートページかも

netvibes_logo.png CNETの記事でNetvibes社長のNILSでのプレゼンを紹介した記事がありました。

 その中で気になったのが「ウェブこそが次のOSになる」と言う発言。
 これまでも、現在のPCのOSに変わるものとしてウェブOSなるものが議論されているように思います。GoogleのGoogle OSの噂は以前からありますし、PCのデスクトップ環境をインターネット上に再現するウェブデスクトップサービスも、YouOSeyeOSStartForceなど多岐にわたっています。

 ただ、最近なんとなく思っているのが、真のウェブOSというのは、ウェブデスクトップ的なクローズドなサービスではなく、NetvibesiGoogleのようなスタートページなのではないかと言うことです。


 ウェブデスクトップサービスでは、アプリケーション自体をサービスの中に開発しようとする傾向が強いように思われるのですが、実はそのアプローチと言うのはPCのデスクトップ環境を劣化コピーしているだけで、インターネットのオープンさを活かせていない気がします。

 実際には利用者は、仮に何かのウェブデスクトップをファイル保存に使ったとしても、スプレッドシートはGoogle Docsを使ったり、プレゼンにはThinkFreeを使ったり、カレンダーにはGoogle Calendarを使ったりと、利用者の好みや状況に応じて使うウェブサービスを分けるはず。
 そういう意味ではウェブOSとして必要なのは利用者が普段使うサービスを一元的に見ることができる入り口だけなわけで、スタートページに各ウェブサービスの最新情報や更新状況が表示されれば十分なはずです。


 さらにスタートページに表示しているウィジェットを、ブログパーツにしてみたり、Adobe AIRなどを通じてデスクトップウィジェットにしてみたりと、自社に閉じている傾向の強いウェブデスクトップに比べ、スタートページはオープン。

 実際問題、利用者の増加数なんかを見ても、ウェブデスクトップが数万人の登録者で苦戦しているのに対し、スタートページの分野はNetvibesの1000万人を筆頭に、PageflakesWebwagもそれなりに伸びているように見えますし、ウェブデスクトップを中心にしていたgoowyがスタートページのyourminisを始めたあたりにも、ウェブデスクトップよりスタートページの方が有望という流れが見える気がしてきます。

 日本ではまだまだスタートページ、パーソナライズドページは注目されていないようですが、今後やはりこの分野は注目なのではないかと改めて感じます。
 

「ウェブこそが次のOSになる」--Netvibesが目指すポータルの未来像:ニュース - CNET Japan

「5月24~25日に開催されたテクノロジー系ベンチャー企業の経営者やベンチャーキャピタリストなどが集まるイベント「New Industry Leaders Summit 2007 Spring」(NILS)。最終セッションは、初のフランス参加者となるNetvibes.comの創業者であり最高経営責任者のTariq Krim氏が登場した。」

2007年7月13日

ソーシャルブラウザ「Flock」が着々とバージョンアップ中

flock.gif ちょっと気がつくのが遅くなったのですが、ソーシャルブラウザ Flockの0.9がリリースされていたようです。
 FlockはFirefoxをベースにした、Web2.0的ブラウザとしてリリース当時には相当話題になったのですが、リリース後には話題が沈静化。正直、存在を忘れかけていたところでした。

 実際、昨年の8月の時点でバージョン1.0が秋に出るはずだったのが、ようやく1年たって0.9という状態ですから、いろいろ苦労しているのも伺えます。

 が、0.9を入れてみると、今度のバージョンアップでは着々とそのビジョンを体現してきているのが伺えます。

flock09.png

 もともとお洒落だったデザインにはさらに磨きがかかり、他のサービスとの連携もFlickrやPhotobucketのような写真共有サイトだけでなく、YouTubeのような動画共有サイトとも連携できるようになりました。

 相当イメージが変わっているので、細かい機能までは触っていないのですが、今回追加された「My World」では、「Flickrなどのオンラインサービス上に置かれた写真 / ビデオや、WebサイトやWebフィードの新着情報をまとめて表示するページ」が作成されていて、スタートページとしても結構便利そうな印象です。
 
 もちろん似たようなことはNetvibesiGoogleなんかでも実現できるので、それだけではブラウザを乗り換えるインセンティブにはなりませんが、他にもGoogle Notebookが進化したようなWebclipboardが実装されていたりと、複数の細かい機能がそういったWeb2.0サービス的に最適化されていて、インストールしたらいきなり、かなりカスタマイズしたFirefoxと似た状態になるというのは面白いアプローチです。

 そういえば、中国産のMaxthonブラウザなんてのもありましたが、日本でもSleipnirやLunascapeが検討してますし、まだまだブラウザの世界は奥が深そうです。


Web 2.0なブラウザ「Flock 0.9」のリリース候補版が公開 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

「米Flockは4日(米国時間)、FirefoxベースのWebブラウザ「Flock 0.9」のリリース候補版を公開した。対応プラットフォームはWindows 2000 / XP、Mac OS X(ユニバーサルバイナリ)、およびLinux。今回のリリースでは、コードベースにFirefox 2.0.0.4 / Gecko 1.8.1.4を採用。インラインスペルチェック機能やクラッシュ時のセッション回復機能、フィッシング詐欺防止機能など、Firefox 2.0相当の機能が装備された。」

2007年7月12日

Plaxo (GoogleやOutlookと同期できるオンラインアドレス帳)

plaxo1.png Plaxoは2002年からサービス提供され、すでに利用者が1500万人を超えているといわれるている歴史のあるオンラインアドレスサービスでそうです。
 最近、大幅にバージョンアップしたようなので久しぶりに使ってみました。

 Plaxoはもともとオンラインアドレス帳の機能に特化しているウェブサービスだったと記憶していますが、今回のバージョンアップでは買収したHipCalのサービスが大幅に取り入れられ、総合オンラインPIMサービスとも言うべき新しいサービスに変貌を遂げています。
(おまけにいつの間にか日本語にも対応していて、びっくりです。)

 Plaxoのメリットは、他のPlaxo利用者がコンタクト情報を変更すると自動的に自分の手元にあるデータも更新されると言う点。
 ある意味オンラインにデータを持つSNSであれば当たり前の機能ですが、それをよりアドレス帳の要素で特化しているサービス。
 いまでこそ、Web2.0的なアドレス帳といえばなんとなく伝わる感じがしますが、この分野に2002年から目をつけて、着々と機能追加をしてきているのがすごいです。

plaxo3.gif 最も特徴的なのはその多様な同期サービス。
 何しろ、Outlookはもちろん、GoogleカレンダーからYahoo Calendar、MacのiCalやThunderbirdやLinkeInまで、多種多様なサービスとアドレス帳や予定表のデータを同期することが可能。
 さらにはブログやFlickrのフィードを取り込むことも可能になっていたりと、実に意欲的です。
 
 まぁ、正直な話オンラインカレンダーやToDoリストとしての使い勝手はHipcalの延長なので、GoogleカレンダーやRemember The Milk等、その分野の人気サービスと比べると見劣りするのは否めないですが、アドレス帳機能メインで利用している人にとっては一通りの機能が一つのサービスでカバーできて、必要十分なサービスと言えそうです。

 GoogleもGmailのオンラインアドレス帳を、こんな感じで機能拡張するのではないかという噂もあるので、今後競争が激しくなることは十分予想されますが、事業者を選ばずに同期できると言うポジションはかなりユニークな気がします。

 機能の概要については説明ビデオがありましたので、こちらをどうぞ。


plaxo2.gif【Plaxoの機能】

・コンタクト管理機能
 コンタクト情報を無料で1000件まで登録することができる(有料無制限)
 Outlook,Google,Yahooなどのアドレス帳と同期することができる
 複数のPCで同期することができる
 携帯電話からアドレスや予定を確認することができる

・スケジュール管理機能
 Outlook,Google Calendarなどと予定を同期することができる

・タスク管理機能
 OutlookなどとToDoを同期することができる

・その他
 自動的にバックアップを取ることができる(有料)
 プレミアムカードを無制限に送付することができる(有料)
 

【Plaxoの概要】
運営:Plaxo, Inc (Mountain View, CA ,USA)
開始:2002.11?
収益:広告、有料オプション(49.95$/年)

【Plaxoの画面】
plaxo.png

Remember The MilkがTwitter経由の投稿に対応

rememberthemilk_logo.png Going My Way経由で知ったのですが、Remember The MilkTwitter経由のタスク登録に対応したようです。

 Twitterに登録されたRemember The MilkのアカウントをFriend登録した後、そのアカウントに、コマンドとしてダイレクトメッセージを送って利用すると言う感じなので、なかなか普通の人には使いづらいかもしれないですが、このタイミングでサービス自体がTwitterに対応してくると言うRemember The Milkの開発チームの姿勢に脱帽です。

rtm_twitter.png

 Remember The Milkでは、これまでもGoogleカレンダー用プラグインを公開したり、Google Gearsに真っ先に対応したりと、素早さを見せてきましたが、今後はこうやって自分の得意分野以外は他のサービスと上手く連携するという姿勢が重要になってくる気がします。

 逆に言うと、PownceとかJaikuとか、Twitterの類似サービスにとっては、一度こうやって開発者コミュニティに「とりあえずTwitterと連携しておけばOK」と認知されてしまうと、自分たちのサービスへの対応は二の次になってしまいそうなのがつらいところですね。


Remember The Milk 日本版 公式ブログ » Twitter連携機能リリース

「私達は Twitter の大ファンです。Twitter とは、「What are you doing?(今、何してる?)」というシンプルな問いかけから始まり、日常の出来事や意見などを語り合うことができる素晴らしいコミュニケーションサービスです。SMS(ショートメッセージサービス)やIM(インスタントメッセンジャー)、Webサイト、サードパーティのアプリケーションなどから簡単にメッセージを送ることができます。」

2007年7月11日

「コミュニケーションツールに移行するブログ会話術」をBizIDに投稿しました。

logo_bizid.gif ITmedia BizIDの連載コラム「デジタルワークスタイルの視点」に、新しいコラムを書きました。
 よければ、是非ご覧下さい。

デジタルワークスタイルの視点:メモ帳からコミュニケーションツールに移行する3つの“ブログ会話術” - ITmedia Biz.ID
「ブログを自分のために書き続けてみて、ある程度ブログを続ける自信ができてきたら、是非ブログを単なるメモ帳としてだけでなく、コミュニケーションツールとして使ってみることに挑戦してみましょう。」


 ※記事へのアドバイスや感想など、フィードバックはこちらに是非コメントお願いします。

2007年7月10日

日本でもiGoogleガジェットコンテストがスタート

google_logo.gif Future is mildさん経由で知ったのですが、インプレスR&DとGoogle共催で「iGoogleガジェットコンテスト」なるコンテストが始まったそうです。

 名前の通りiGoogleのガジェットのコンテストで、応募期間は2007年7月4日~10月1日まで。
 「グランプリ、準グランプリ、入賞、特別賞受賞者はグーグル東京オフィスにての授賞式、グーグルエンジニアとのフリーディスカッションに参加できます」とのことで、グランプリの商品はMacBookProだそうです。

 先日紹介したGoogle Gadget Venturesでは、ガジェット開発者向けに5000ドル~10万ドルの資金が提供されますから、それに比べると可愛い商品ですが、誰でも申し込めるという点で敷居が低そうです。

 ちなみに、並行してアイデア投稿のサイトができていて、投稿されたアイデアが投票でランキングされるような仕組みもあるようですが、見た感じこちらには景品は残念ながらなさそうです。 
 
 こういった開発者コンテスト的な企画は、Yahoo!やリクルートなんかがやっている印象が強かったですが、Googleも開発者獲得競争にいよいよコストをかけてくるようですね。
 今後、こうした開発者コミュニティ盛り上げの動きはますます加速しそうです。


GoogleとインプレスR&D「iGoogleガジェットコンテスト」を共催 | Impress R&D

「インプレスグループで法人向け情報コミュニケーション技術関連メディア事業を手掛ける株式会社インプレスR&D(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井芹昌信)は、グーグル株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:村上憲郎)との共催により、Google が提供するパーソナライズドホームページ「iGoogle」で利用できるガジェットの開発コンテストを行います。」

2007年7月 9日

Pownce (Twitterキラーと話題のソーシャルサービス)

pownce1.png Pownceはdiggの創業者であるKevin Roseが始めたことで話題になっているTwitter的ソーシャルサービスです。
 kwmrさんにinviteしてもらったのでレビューしてみました。

 Pownceは、TwitterJaikuのような最近流行の一人ごとサービスの流れを汲んでいるのですが、完全招待制という点に見られるように、mixiやvoxのようなSNSのように発言を友人や特定のグループだけに公開することができるのが特徴です。
 そのため、友達登録もTwitterのような一方向のaddではなく、あくまで双方向認証。
 友達登録をしただけではfanあつかいで、相手に承認してもらって初めてFriendsになるパターンです。

 機能としては、Pownceで最も重要と思われるのは「ファイル転送機能」。
 メッセージと同様に、10MBまでのファイルを公開したり、友達に対して送付することができます。
 非公開のファイル送信は、その時点で友達になっている人にしか送られない(過去のログは見ることができない)というのも特徴的。
 どちらかというと公開メーリングリストのような印象。
 サービスのサブタイトルが Send Stuff to your Friends となっているように、メール同様「送る」というイメージが強いサービスですね。

pownce3.png Twitterのような独り言とはちょっと趣が異なり、どちらかというとFolderShareAllPeersのようなファイル共有サービスと競合する印象です。
(実際、Pownceの有料サービスの売りはファイルサイズ制限が10MBから、100MBに上がる点にあるようです。)

 他にもリンクやイベント情報など、メッセージを書き込む際に、属性を指定して書き込むことができるようになっており、イベント情報は、クローズドなUpcoming.orgEventfulといった感じで、ちょっとした飲み会やイベントの案内を友達に教えるのに使う模様。
 また、Adobe AIRで作られた専用アプリもすでに提供されています。


 そういう意味では、サービスとしては良くできている気はしますが、正直な話、この手のソーシャルサービスは一度に複数利用するものではないと思うので、TwitterやFacebookなんかと比べて、Pownceにどれだけ魅力があるかというと正直微妙。
 機能が多すぎてちょっと難しい気もしますし、ファイル転送サービスとしても、MEGAUPLOADMediaFireのような無料で1ファイル500MBとか容量無制限のものに比べると見劣りする感じもあります。
 また機能的に携帯電話対応がしづらそうなのも微妙。現在のところは日本語対応してません。


 完全招待制ということで、InviteがeBayに出展されたりと話題を振りまいているようですが、このあたりはdigg創業者が始めたサービスという感じで、Twitterキラーというのは、かなり下駄を履いているメッセージという印象もあります。
 まぁそうは言っても、diggという非常にファンの多いコミュニティのリーダーが始めたサービスだけに、これだけでは終わらないという雰囲気もかもし出していますし、Twitterのシステムの不安定さは、トップを走っていたのにシステムトラブルでMyspaceに抜き去られてしまったFriendsterを彷彿とさせますから、今後の展開が気になるところです。

pownce2.png【Pownceの機能】
・メッセージ機能
 今何をしているか、メッセージを書き込むことができる
 メッセージのログが自動的に取られ、あとで振り返ることができる
 メッセージを種類別にフィルタをかけてみることができる。
 
・リンク機能
 メッセージの代わりにリンクを書き込むことができる

・ファイル転送機能
 メッセージの代わりに10MBまでのファイルを添付することができる(無料)
 メッセージの代わりに100MBまでのファイルを添付することができる(有料)

・イベント機能
 メッセージの代わりにイベント情報を書き込むことができる

・ソーシャル機能
 他のPownceユーザーを友達として登録することができる 
 友達の書き込みの履歴を一覧することができる(友達登録後のみ)
 自分の書き込みを全員に公開することができる

・その他
 Adobe AIRの専用アプリから利用することができる


【Pownceの概要】
運営:Megatechtronium
開始:2007.6.27?
開発:Python (django)
収益:広告、有料サービス


【Pownceの画面】
pownce.png

2007年7月 6日

Yoctoセキュア・メッセンジャーも英語版、中国語版を発表

yocto_logo.gif 見落としていたのですが、企業向けメッセンジャーのYoctoセキュア・メッセンジャーが、7月2日に英語版、中国語版対応を発表していたそうです。

 Yoctoセキュア・メッセンジャーというのは企業向けのインスタントメッセンジャーなんですが、これを開発しているのはQriptという大阪本社の日本企業。
 英語版と一緒に中国語版にも対応するというのはなかなか興味深いです。

yocto_language.png

 それにしても、昨日紹介したlivedoor Reader英語版となるFastladderといい、kamicopi翻訳プロジェクトといい、今年に入って日本のウェブサービス、ソフトウェアの英語化が結構増えてきている感じがあります。
 以前、「世界のウェブサービス競争に取り残されているのは日本だけかも」なんて記事を書いたこともありますが、雰囲気が変わってきているというところでしょうか。

 Lingrや、昨日いよいよサービスをリリースするのではと噂されていたHatena,incみたいに、いきなり英語のサービスを開発するというのも、もちろん一つの手ではあるのですが、この手のサービス翻訳輸出にも注目したいところです。


ITmedia エンタープライズ:多言語対応の企業向けIMをリリース、Qript

「企業向けインスタント・メッセンジャー開発のQriptは7月2日、日本語と英語、中国語に対応した企業向けインスタント・メッセンジャー「Yoctoセキュア・メッセンジャー バージョン3」を発表した。」

Enterprise2.0をテーマにするソーシャルニュースサイトがオープン

intranewsing_logo.gif ちょっと前ですが、イントラブログやイントラSNSをテーマに活動しているiUGが、マイネットジャパンのイントラnewsingを活用してEnterprise2.0専門ソーシャルニュースサイトiUG newsingがオープンしました

 ソーシャル系のサービスは、コミュニティによってピックアップされるテーマがかなり変わりますから、こうした一定のテーマを対象にしているグループで、どのように機能するのかは注目したいところです。

 万人受けするサイトではないと思いますが、Enterprise2.0専門ということで、このブログを読んでいるような人には参考になる記事が多いのではないかと思いますので、ご紹介しておきます。
 
iug_newsing.png


INTRA BLOG/SNS USERS GROUP: ソーシャルニュースサイト、オープン!

「iUG企画による、ソーシャルニュースサイトを6月30日にオープンしました。
このサイトをご覧いただけば、社内SNSや社内ブログ関連の注目記事を一目でチェックすることができます。」

※情報開示:徳力は、イントラnewsingを開発しているマイネットジャパンのアドバイザーを務めています。

2007年7月 5日

Fastladderで、いよいよlivedoor Readerが海外進出

livedoor_logo.png ちょっと紹介が遅れてしまいましたが、いよいよlivedoor Readerの海外進出への挑戦が始まるようです。
 その名もFastladder
 最初に記事を見ずにサイトだけ見てしまったら海外のウェブサービスかと勘違いするぐらい、ウェブサイトもなんだかデザインがカッコいいです。

fastladder.png

 以前に「livedoor Readerが4月末から英語化されて海外展開開始」という記事を紹介したのは4月でしたから、2ヶ月以上送れたことになりますが、その分完成度を高めてきた印象ですね。

 livedoor Readerは私個人も毎日使っているヘビーユーザーなので、是非応援したいところですが、さっそくdiggにプロモーションをかけたりと応援キャンペーンも始まっている模様。

 まだGoogleブログ検索で見る限り日本語記事が164記事で、その他が55記事程度のようなので、まだ海外でバズは広まっていないようですが、Lifehackerでも取り上げられたとのことですし、日本を代表するウェブサービスに育ってくれるかどうか、今後が楽しみです。

※ITmediaにもlivedoor Readerの開発チームの詳細のインタビュー記事が掲載されています。
 ITmedia News:「世界の技術者、刺激したい」――ライブドアRSSリーダー英語版公開


livedoor Readerの英語版「Fastladder」、半年で10万ユーザー獲得を目指す:ニュース - CNET Japan

「ライブドアは7月3日、ウェブベースのRSSリーダー「livedoor Reader」の英語版を公開した。サービス名は「Fastladder」で、英語圏を中心とした海外ユーザーの利用を狙う。
 機能面ではlivedoor Readerと同じ性能を持ち、1000以上のRSSを登録してもストレスを感じない操作性や、重要度をブログごとに指定できるレート機能が特徴だ。」

2007年7月 4日

「ブログ再利用3つのポイント」をBizIDに投稿しました。

logo_bizid.gif ITmedia BizIDの連載コラム「デジタルワークスタイルの視点」に、新しいコラムを書きました。
 よければ、是非ご覧下さい。

デジタルワークスタイルの視点:“ブログ再利用”3つのポイント――自分のメモ帳として最大限活用する - ITmedia Biz.ID
「その時々の考えや、気になったデータを書いておけるブログ。デジタルだから後から探し出すことが手軽なのが特徴です。ですが、後から自分のブログを検索する部分で苦労している人が意外と多いようです。」


 ※記事へのアドバイスや感想など、フィードバックはこちらに是非コメントお願いします。

2007年7月 3日

feed meterとあわせて読みたい (関連ブログ表示サービス)

feed_meter.png 「あわせて読みたい」は、サイドフィードの赤松さんが最近公開した関連ブログ表示サービスです。
 サービスの公開からちょっと遅くなりましたが、レビューしてみました。

 「あわせて読みたい」は、サイドフィードが以前から提供しているfeed meterのB面となるサービスで、feed meterか、あわせて読みたいのブログパーツを貼り付けているブログが対象となり、自分のブログを読んでいる読者が他にどんなブログを読んでいるかを表示してくれる仕組みになっています。

 あとで読むのブログパーツやアバウトミーでは、自分のブログを誰が見に来てくれているかというのを表示することはできますし、Zikiでは自分と興味が似ている登録者を教えてくれますが、「あわせて読みたい」は自分のブログ読者の読んでいるブログを表示することで結果的に下記のように類似しているブログを表示してくれるわけで、とてもユニークなサービスといえるでしょう。

あわせて読みたい

 通常、普段読んでいるブログ以外の面白いブログを見つけるには、ランキングかなにかをつかうしかありませんが、「あわせて読みたい」であれば有名ブログ以外の類似ブログを見つけることができる可能性があるという意味で非常に特徴的。
 画像を表示する仕組みになっているので、javascriptが使えないブログサービスでも設置できるのがうれしいところです。

 サイドフィードは、あとで読むレビューポスターなど、シンプルで便利なツールで有名ですが、また会社を代表するサービスが追加されたという感じですね。
 このサービスなら海外展開もいけそうな気がします。

 ちなみに、feed meterはすでに利用ブログ数が4万ブログを超えているそうで、「今後あわせて読みたいをブログのクチコミ影響度などを定常に測定するサービスとして発展させることを検討するほか、AMNを利用した新しい広告ビジネスも模索する」そうなので、今後の展開にも注目です。

※ちなみに久しぶりにfeed meterのランキングをチェックしたら、ワークスタイル・メモがなんと27位にランクインしていました。
 いつも読んでいただいている皆さん、本当にありがとうございます!

feed_meter3.png


feed_meter2.png【feed meterとあわせて読みたいの主な機能】
・ランキング機能
 RSSの購読数をベースにしたランキングを表示することができる
 ランキングをもとにブログパーツにランクを表示することができる
 人気度と更新頻度を表示することができる

・関連ブログ表示機能
 ブログ読者が他に読んでいるブログを表示することができる
 関連ブログをブログパーツでブログに表示することができる


【feed meterとあわせて読みたいの概要】
運営:サイドフィード (日本)
開始:2007年6月
収益源:広告?


【あわせて読みたいの画面】
feed_meter4.png

2007年7月 2日

Googleが、ガジェット開発者に資金援助。開発者獲得競争に激化のきざし。

google_logo.gif TechCrunchによると、GoogleがGoogle Gadget VenturesというGoogleガジェット開発者向けの資金援助プログラムを開始したそうです。

 申し込み資格はガジェットのPVが週25万以上という制限があるようですが、5000ドル~10万ドルの資金が提供されるそうです。
 10万ドルといったら1000万円以上。
 マッシュアップコンテストとかの賞金を考えると破格の金額ですね。

 TechCrunchによると、その背景には、「ライバルのYahooWidget、いくつかのWeb OS、またウィジェット専門のスタートアップ、さらにはOSXに比べても現在のGoogleガジェットのラインナップが見劣りするのは否めない。」というGoogleの危機意識も見え隠れするようです。
 (この「いくつかのWeb OS」というのが、YouOSStartForceのようないわゆるウェブデスクトップをさしているのか、NetvibesPageflakesのようなスタートページを指しているのかも気になりますが。)

 たしかに今後のiGoogleなんかの魅力の一つは当然ガジェットのラインアップとなるでしょうから、そこにしっかり資金を投入してきたというところでしょうか。

 Google GearsAdobe AIRなんかのリッチインターネットアプリも、今後開発者の奪い合いになることが用意に想像されますが、ウェブサービスの競争というのは、もはやサービスレベルの戦いではなく、その周辺の開発者の奪いあいに中心が移ってきてしまっているのかもしれません。


TechCrunch Japanese アーカイブ » Google、ガジェット開発者に金を出す

「Googleは新しく「Google Gadget Ventures」というテストプログラムを開始することを発表した。これはサードパーティーのガジェット開発者やガジェット関連のビジネスに資金援助をするもの。」

   

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